内容説明
無線交信とレーダーを駆使しながら、超過密の空港をコントロールする航空管制。冷静に指示を出し、秒刻みの判断で危険を回避するタスクの舞台裏とは?安全・正確な運航になくてはならない精細なシステムの全容に迫る!
目次
1章 安全な運航に欠かせない航空管制システムの全体
2章 管制官とパイロット、緊迫の交信の実際
3章 ルールと現実の狭間で最適解を出す
4章 スムーズな捌きは管制官同士の連携から
5章 過密な空港のリスクと事故防止の対策
6章 管制官に求められる知識とスキル
7章 最新テクノロジーと航空管制の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Minamihama
14
タワー偏重だがそこそこ良い本。 エンルート、ATMCの説明を求めるのは無いものねだりか?2024/09/17
ゆうろう
5
昨年の羽田、今年のワシントンと続いた航空管制が絡む重大事故。そんな航空管制の裏側を元管制官の著者が私見を交えつつ解説。読み進むうちに内容の濃さ、管制官の本音も窺い知れ満足の読後感👍以前テレビでみた敏腕管制官の技量。もちろん尊敬に値するが、何よりも「管制はチームスポーツのようなもの」(P121)との著者の言葉に気付かされた。P41管制の花形は進入管制(アプローチコントロール)だとの言にも納得しきり。フライトレーダー上の大空港へ進入する旅客機群の流れは正に芸術的?だ。P213「声も1つのー重要な情報」に得心。2025/02/13
茶々丸
4
空港での飛行機の離着陸をコントロールする管制システム。その中心的存在である管制官の視点から、全容を明かしている。 もともと飛行機好きなので、知っていることもある程度あったが、周回待機時には場所を分けるのではなく、上下に重なる形で旋回待機していることとか、知らなかったことも多い。 「人間というのは、自分がいったことと違うことをする(気づかずに)ことがある。そういう性質さえ持つものなのだ。」(だから、あらゆる可能性を想定し、監視の目を厳しくする必要がある)、というのは我々も念頭に置くべきことだろう。2024/11/02
mochizo
3
気になっていた航空管制の仕事内容がわかる本です。管制官って国家公務員なのですね。考えてみれば当たり前ですか。あと、1分に1回は離発着のある羽田、成田空港は業務終わるまで気が抜けませんね。最後にこの業務がAIに移管できるかという問題提起がありましたが、補完業務としてのAIなら発達しそうですね。管制官の事を知るにはいい本です。2024/07/29
ころころ
2
航空管制に興味があり購読。 裏側を知れて面白かった! 東京エアポート、東京コントロールももう一度観ながら^_^ 2024/09/11