内容説明
無線交信とレーダーを駆使しながら、超過密の空港をコントロールする航空管制。冷静に指示を出し、秒刻みの判断で危険を回避するタスクの舞台裏とは?安全・正確な運航になくてはならない精細なシステムの全容に迫る!
目次
1章 安全な運航に欠かせない航空管制システムの全体
2章 管制官とパイロット、緊迫の交信の実際
3章 ルールと現実の狭間で最適解を出す
4章 スムーズな捌きは管制官同士の連携から
5章 過密な空港のリスクと事故防止の対策
6章 管制官に求められる知識とスキル
7章 最新テクノロジーと航空管制の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さばずし2487398
32
航空管制官が公務員の理由が納得。「安全の奴隷」でなければ成り立たない。そこから短い時間に仕事の運びかたやコミュニケーションを組み立て、チーム全体を考える。管制官の人達はどこの業界に行っても優秀なのではないか。システムよりも人と人のやり取りに多い印象、特にパイロットとのやり取りには言葉の言い方の工夫など普段自分の場合においても参考になる。優先順位の話ではエレベーターも「閉」を押してから階ボタンを押すというのは目から鱗。緊急時は人の声が一番安心するもの、というのは納得できる。巻末の航空用語リストはエモい。2026/01/17
Minamihama
14
タワー偏重だがそこそこ良い本。 エンルート、ATMCの説明を求めるのは無いものねだりか?2024/09/17
ろべると
8
ユーチューバーが出した本は敬遠しているのだが、航空管制となれば話は別だ。著者は元管制官だけあって、やや古いところはあるかも知れないが、リアルに現場の雰囲気が伝わる。管制官同士の連携の重要性や、安全のためには規程を逸脱した対応も必要とするところに著者の主張を感じる。多数の航空機管制は同時にマルチタスクをこなすというよりは、あらかじめ優先順位をつけて、事前の準備のうえで進めているそうだ。AIが管制官に代わるのは当分先とのことだが、多数の航空機情報をリアルタイムで処理できるAIがメインになる日は遠くないのでは。2026/02/10
ゆうろう
6
昨年の羽田、今年のワシントンと続いた航空管制が絡む重大事故。そんな航空管制の裏側を元管制官の著者が私見を交えつつ解説。読み進むうちに内容の濃さ、管制官の本音も窺い知れ満足の読後感👍以前テレビでみた敏腕管制官の技量。もちろん尊敬に値するが、何よりも「管制はチームスポーツのようなもの」(P121)との著者の言葉に気付かされた。P41管制の花形は進入管制(アプローチコントロール)だとの言にも納得しきり。フライトレーダー上の大空港へ進入する旅客機群の流れは正に芸術的?だ。P213「声も1つのー重要な情報」に得心。2025/02/13
茶々丸
5
空港での飛行機の離着陸をコントロールする管制システム。その中心的存在である管制官の視点から、全容を明かしている。 もともと飛行機好きなので、知っていることもある程度あったが、周回待機時には場所を分けるのではなく、上下に重なる形で旋回待機していることとか、知らなかったことも多い。 「人間というのは、自分がいったことと違うことをする(気づかずに)ことがある。そういう性質さえ持つものなのだ。」(だから、あらゆる可能性を想定し、監視の目を厳しくする必要がある)、というのは我々も念頭に置くべきことだろう。2024/11/02
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