内容説明
赤字ローカル線を廃止したい鉄道会社、廃線を回避したい沿線自治体…それぞれの立場で、どのような解決策があるのか?各社の新線・新駅計画から見えてくる鉄道ばかりに頼らない「まちづくり」とは?「地方の鉄道と経済」の現在・未来がわかる!
目次
1章 JRは歓迎、自治体は警戒。赤字路線の存廃協議のゆくえ
2章 「鉄道廃止=地域の衰退」はもはや既定の図式なのか?
3章 北陸新幹線の延伸で泣いた都市、笑った都市
4章 新幹線は沿線自治体に恵みをもたらす存在か?
5章 新線・新駅計画が語る鉄道各社の未来戦略
6章 熾烈な生存競争が始まった公共交通の行く末
著者等紹介
鐵坊主[テツボウズ]
1968年生まれ、カナダ在住。鉄道アナリスト、鉄道解説系YouTuber。2020年11月にYouTubeチャンネルを開設。鉄道を中心とする日本の地域交通のあり方について鋭い視点で分析・解説し、人気を集めている。『鉄道会社データが警告する未来図』にて第48回交通図書賞・奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
41
Youtuber 鐵坊主氏の著書2冊目。内容は隙坊主で語る事が多くなった地方と公共交通機関の関係で、少々各事例紹介が散漫に見えるが、要するに人口減少と産業構造の変化に対応できんと代替バスも含めて存続は大変って話になっちゃう…まぁバブル期過ぎて緊縮財政派のバカが内需冷え込ませた結果でもあるので2024/01/28
月をみるもの
13
”国鉄時代のローカル線の廃線であれば、それを継承するバス会社があり、ドライバーがいた。しかし、現在ローカル線を廃線にしても、それを継承するバス会社がない”2024/03/27
PapaShinya
2
人口減少が加速する今、JR各社を中心に鉄道各社は、大都市間の輸送とその沿線の需要にこたえる路線以外の路線を切り捨てようとしている。沿線自治体は、JR各社の株を購入して株主になってまで路線を維持するよう鉄道会社に求め、廃線前提の協議会はボイコットしている。そうやって時間だけが過ぎていき、人口減少、税収減少、路線利用者数減少のスパイラルが、廃線という1択に向かって加速度的に滑り落ちている。自分は乗らないけど交通弱者のために鉄道残せ、廃線になるとイメージ悪いから鉄道残せ、そういう他人事の論理は通用しなくなる。2025/01/13
-
- 和書
- 私はあなたの瞳の林檎