出版社内容情報
飛鳥~明治時代までの1200年間、関所は流通・統治の最前線だった。その役割を探れば日本史のドラマが見えてくる!
内容説明
「敵の侵入を防ぎ、怪しい者を通さない」これが第一の役割だが、その他にも、多様かつ意外な役目を担っていた関所。その成り立ち・機能に注目すれば信じてきた歴史の通説が覆る!
目次
1章 古代の関所から日本史を読みとく―壬申の乱を制した大海人皇子。勝因は「三関」にあった!(日本史上、最初の関所を設けたのは誰か;大化の改新後の「改新の詔」で明文化された関所の設置 ほか)
2章 中世の関所から日本史を読みとく―日野富子は「関銭」などの富で応仁の乱を収拾した!(義経と弁慶が越えたのは「安宅関」ではなかった?!;謎に包まれた、中世の関所の特徴と構造 ほか)
3章 近世の関所から日本史を読みとく―鉄砲、女、手負いの者…はどんな「関所手形」で通過したか(江戸時代の交通制度と関所の実態;箱根と新居に見る、江戸時代の関所システム ほか)
4章 海・川の関所から日本史を読みとく―幕末の箱館は、外国の攻撃に耐えうる港かつ関所だった!(古代~戦国時代、水の関所はいかに権力者を潤したか;「越すに越されぬ大井川」の関所としての機能とは ほか)
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年、東京都生まれ。青山学院大学卒。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(日本史専攻)。多摩大学客員教授。早稲田大学非常勤講師。歴史作家として執筆、講演、テレビ出演等を精力的に行なっている。第17回郷土史研究賞優秀賞(新人物往来社)、2018・2021年に雑学文庫大賞(啓文堂主催)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。