出版社内容情報
人間関係に悪影響を与える「無意識の偏見」。失言や好まれざる態度を抑え、致命的な失敗をしないための知恵を教える!
内容説明
単身赴任中と聞くと、父親だと思う…シニアはパソコン、スマホが苦手…定時退社の社員は、頑張っていない…。政治家の失言、テレビCM炎上の正体!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiace9000
119
近年注目されることも多い”アンコンシャスバイアス”(無意識の偏見)。「あなたにもある」の署名のとおり、わたしのなかにも確かにある(否、あった)。著者は社会心理学者。日本人の中に根付く「伝統的価値」もまた、それをより強固にしていると説く。体系的にそれを解説し、最終章ではそれに気づき、乗り越えるためのステップについて解説。本人にとって口にして初めて失言と気づき、相手を不快にさせ傷つけてしまい、時には自分の立場をも危機に追い込む無意識な偏見。今からでも遅くない、自分を見直し変える努力をしていかねば!と決意。2024/11/14
naginoha
36
最近「アンコンシャスバイアス」てよう聞きますけど、「無意識の偏見」の方が分かりやすない?横文字だとフワッとしてて意味分かりづらいんよね~って思ってしまう年になりました(笑) この本の中身は非常に分かりやすかったです。4/52022/01/05
Speyside
36
オンライン講演会がかなり面白かったので、著作も手に取る。新書のページ数制限ゆえか、説明が端折られ理解しづらい箇所が散見されたが、豊富な事例が解説されていて勉強になった。有名なテスト問題らしい「交通事故に遭った息子が自分の病院に担ぎ込まれた外科医」の話では、自分のアンコンシャス・バイアスをあっさり暴かれてしまった。ジェンダーや職業にまつわるステレオタイプはもちろん、温情的差別(良かれと思ってやってしまう悪気のない差別。例:女性に負担はかけられない)など、無意識のバイアス・偏見は思った以上にあるのだなと実感。2021/12/08
ミライ
35
直近では、森喜朗さんの女性蔑視発言など政治家の失言や、テレビCM炎上の正体(アンコンシャス・バイアス)について解説された一冊。凄くしっかりした人でも、時々やってしまう失言や炎上、これは「歪んだ思い込み」から起きたもので、具体例を出しつつ(失言・炎上者の)心理の分析から、こういった失言・炎上しないようにするための対処法が語られる。SNSをやっている人や、(うかつな失言ができない)マネージメント層などにオススメの一冊。2021/08/02
まゆまゆ
18
誰しもがこれまでの経験を踏まえて無意識のうちに生じる偏った考えや偏見をアンコンシャスバイアスといい、これを避けるための考え方を紹介していく内容。人はカテゴリーに当てはめて理解しようとする、という前提のもと、男女や職業に対する思い込みをまずは自覚する。その上で相手と自分を置き換えたりメタ認知によって振り返って考えたりすることで視点を変えてみると、偏見から逃れることができる、かもしれない(笑)2021/10/18