内容説明
「宗教が関わった事件」を読み解くと、歴史の新たな実像が見えてくる。宗教が絡んだ争い・出来事はなぜ起こり、その時代に何をもたらしたのか。
目次
プロローグ 世界の宗教戦争と日本の宗教紛争の違い
1章 奈良時代までの宗教をめぐる紛争・事件―古来の神をまつる日本人を「仏教・道教」は、いかに変えたか
2章 平安時代の宗教をめぐる紛争・事件―武士の勃興と「僧侶の武装化」が日本史をかくも揺るがした
3章 鎌倉・南北朝時代の宗教をめぐる紛争・事件―聖域「比叡山・吉野」に、朝廷と幕府の争いがもたらしたものとは
4章 室町・戦国時代の宗教をめぐる紛争・事件―民衆を取り込んだ「新仏教」は権力といかに対峙したか
5章 安土桃山時代の宗教をめぐる紛争・事件―信長・秀吉の天下統一に対し「宗教勢力」はどう抗ったのか
6章 江戸・明治時代の宗教をめぐる紛争・事件―「島原の乱」と「神仏分離令」が日本社会に与えた影響とは
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。専攻は日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点からの日本の思想・文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nojiyuri
1
もっと宗教!って感じを期待していたけれど、日本史要素のほうが格段に濃かった。歴史壊滅してる私にはツラかったー!(笑)けど、興味深いには変わりないので、もう1、2回目を通したいところ。仏教学専攻だったから、懐かしい用語やら何やらあって、それは楽しかったなー。2013/07/02
takuchan
0
三井寺の人びとは「寺の建物が焼ければ、また再建すればよい」と比較的楽観的にかまえていたようだ。/歴史をある程度復習してから読むのがオススメ!天皇史も読んでみたい。それにしても三井寺焼かれすぎ…2014/10/19