内容説明
森羅万象の成り立ちや、その因果関係を“東洋の経験科学”から説明した「陰陽道」。その考え方は、さまざまな年中行事の根拠となり、漢方治療、気功、風水、九星占術などに発展した。いまなお私たちの暮らしに深くかかわる陰陽道の全貌と意義を、わかりやすく解説する。
目次
序章 私たちの生活や人生に息づく陰陽道の知恵
1章 いま陰陽道を知り、見直すことの意義―“東洋の経験科学”陰陽道と現代サイエンスの違いとは
2章 森羅万象の因果関係を説く陰陽五行説―陰陽道はいかに成立し、どんな世界観なのか
3章 「五臓六腑」「経絡」…とは、どんなものか―陰陽道から見た人体の仕組みと健康学
4章 陰陽道にもとづく医療と健康法の実際―気功と漢方治療はなぜ病気に効くのか
5章 「二十四節気」や「十干十二支」の考え方―陰陽道の背骨である「暦」の仕組みとは
6章 「門松」「豆撒き」「精霊流し」…の真の意味―年中行事に込められた陰陽道の思想とは
7章 大地の「気の流れ」をいかに取りこむか―幸福な暮らしを追究する風水と家相判断
8章 天皇制と神事に浸透した陰陽道の歴史―陰陽道は神道といかに融合したか
9章 「九星占術」「天中殺」「厄年」…の考え方―陰陽道にもとづく一生のリズムと開運の知恵
終章 科学全盛の時代における陰陽道の活かし方
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。文学博士。現在、明治学院大学教授。専攻は、日本古代史、歴史哲学。比較文化的視点を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cany
葛宮詠
紺青
りゅうごん