内容説明
医療費の極端な削減により、病院の診療と経営はガタガタに…!病院の閉鎖や縮小を食いとめるために、なにを急ぐべきなのか?最前線の医師にしか語れない現場の惨状と、再生のための具体的な方策を明らかにする。
目次
プロローグ あなたの町から病院が消える!―閉鎖・縮小がすすむ病院の危機的状況とは
1章 いま、病院で何が起きているのか―深刻な赤字と医師不足の実態
2章 医療難民が生まれる本当の原因とは―問題は救急病院や産科だけではない
3章 医療事故をめぐるマスコミ報道の問題―医療崩壊のもうひとつの重大原因
4章 予算削減では医師は育たなくなる―衰える日本の医学研究と医師育成
5章 「経済効率」で医療を切り捨てるな―「市場原理主義」は諸悪の根源である
6章 揺らぐ健康保険制度をどう守るか―「包括医療」「混合診療」「株式会社参入」の問題点
7章 低すぎる診療報酬をどうするか―手術をするほど赤字が増大する矛盾
8章 病院で働く医師を育てるために―新研修医制度の仕組みと問題点
9章 医師不足を解消する決定打はあるか―いますぐ、根本的かつ総合的な対策が必要だ
10章 医療危機を一刻も早く脱するために―それぞれの立場の人に求められる意識改革
著者等紹介
船曵孝彦[フナビキタカヒコ]
1936年、東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒。医学博士。藤田学園名誉大学長、藤田保健衛生大学名誉教授。元藤田保健衛生大学病院長。医療法人善孝会刈谷記念病院顧問。日本消化器外科学会をはじめ、数々の医学会の会長を歴任。約50年にわたり第一線で外科診療、医学研究、医学教育で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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