内容説明
日本の歴史における重大な変容は、常に海外からの波によって引き起こされた。そこには、その時代の日本人と外国との活発な交渉のドラマがあった。古代から幕末まで、海を越えていったい何がやってきたのか。私たちの祖先は、それとどう向き合ってきたのか。異文化交流の変遷の中から、日本史の新鮮な実像が浮かびあがる。
目次
1章 日本人の成り立ちはいかに海と結びついているか
2章 古代日本は中国・朝鮮とどのように関わったか
3章 貿易商の活躍は、中世の日本に何をもたらしたか
4章 ヨーロッパの世界観は日本人をどこまで変えたか
5章 鎖国の凪、開国の波は日本をいかに揺らしたか
終章 海をめぐる歴史から、進むべき未来を読む
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学院博士課程修了。現在、明治学院大学教授。専攻は日本史、歴史哲学。比較文化的視野を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している
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