内容説明
キリンの首は、なぜ長くなったのか?「突然変異」と「自然淘汰」では説明できなかった、この進化における大きな謎が、ついにわかった。“進化はウイルスによる伝染病”だったのである。ダーウィン進化論の矛盾をすべて解決する画期的な「ウイルス進化論」の根拠とは。
目次
プロローグ キリンの首はなぜ長くなったのか
第1章 進化の仕組みを最初に解いたダーウィン進化論とは
第2章 矛盾だらけのダーウィン説をくつがえす新たな進化論
第3章 進化の糸を操る利己的遺伝子の不思議
第4章 生命はウイルスによる伝染病で進化した
第5章 最先端の遺伝子研究が進化の謎を解明する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐藤一臣
9
進化論の矛盾点を詳しく説明している。突然変異は生存に有利?個体の変化で新しい種が誕生する?連続した変化の事実がある?今西進化論、断続平衡説、細胞内共生説、ラマルク進化論、血縁淘汰説、利己的遺伝子説が進化論の矛盾点をところどころ捕捉しているらしい。アブラムシやキノコの迂回生産説やトムソンガゼルのストっティング、托卵鳥の話を読むと遺伝子の技の素晴らしさに溜息がでる。レトロウイルスによる水平遺伝が進化を量子的に行うという著者の主張は説得力があり面白い。卓越した進化論説明の著作だろう。おススメだ2022/09/16