出版社内容情報
日露戦争の時代の日本を描いた司馬遼太郎の『坂の上の雲』。欧米列強と互してアジアでの覇権を競った、当時の日本人の精神とはどんなものだったのか。小説を読んだ人も、まだの人にもタメになる必読書！
内容説明
日清戦争を経て、ロシアとの開戦を決意した小国ニッポン。人々は何を求めて大国に挑み、死闘の末に何を得失し、何を見たのか？近代日本の激動が鮮やかに浮かび上がる。
目次
プロローグ 近代国家への脱皮を図った日本―明治維新後、この国が対外戦争へと歩むまで
１章 甲申事変から日清戦争終結まで―日清戦争の勝利は日本に何をもたらしたか
２章 三国干渉から日露国交断絶まで―戦争への道を選んだ日本政府の「苦悩」とは
３章 日露開戦から南山の戦いまで―強大国ロシアに日本はどう挑んだのか
４章 旅順要塞包囲から陥落まで―なぜ、日本軍は旅順で屍の山を築いたのか
５章 遼陽会戦から奉天攻略まで―日露両軍の勝敗を最後に決したものとは
６章 バルチック艦隊出航から日本海海戦まで―連合艦隊はいかにして大海戦に勝利したのか
７章 ポーツマス講和会議から韓国併合まで―日露戦争後、日本はどこに向かおうとしたのか
８章 日露戦争を戦った男たちの「その後」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらぱごす
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『坂の上の雲』に興味はないし読む気もないけど、日本の近・現代史、とりわけ戦史を勉強しはじめたいと思っている自分にはいい入門書になったと思う。2010/10/08
文章で飯を食う
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坂の上の雲を読んだ人には、ダイジェストみたいでおもしろいが、知らない人には、何の琴やら分からないだろうな。2010/03/19
雨巫女
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この時代が一番知らなすぎる。明治大正時代の戦争が、こんなに多かったなんて知らなかった。（坂＝001）2009/12/03
オペラ座のカニ人
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渋沢栄一の本つながりで明治時代の日本を知りたいと思いこの本にたどり着いた。日露戦争が太平洋戦争に結びついている。清国に勝ちロシアに勝ったと日本はすごかったと思っていたが、何の事は無い日露戦争は日本にとって悪い方向への太平洋戦争に向かう兆候だったのかもしれない。明治維新を日本が欧米諸国列強国にならい、それを上回るように富国強兵を進めたことが、つまり日本はそれだけ優秀であったのだろうか。これにより太平洋戦争まで行ってしまったのではないか。アフリカ・アジア諸国が独立が早まったのかもしれない。2022/02/06
