内容説明
電灯の目もくらむ眩しさに卒倒し、洋傘をステッキの代わりに持ち歩き、テーブルマナーに苦戦して“流血騒ぎ”…。モダンでレトロな「明治・大正時代」にタイムスリップ。
目次
1 住宅事情から日用品まで―貧しいけどたくましい明治・大正人の暮らしとは?
2 髪形から服装、オシャレ品まで―ハイカラを気どってみせた明治・大正人のファッションとは?
3 毎日の食卓から外食、おやつまで―未知の味に興味しんしん明治・大正人の食生活とは?
4 サーカス、寄席、映画、カルタ会…―和とモダンが融合する明治・大正人の娯楽とは?
5 サラリーマンから憧れの職業まで―新しい日本をつくった明治・大正人の仕事とは?
6 書生さんや児童たちの素顔―立身出世を夢みてた…明治・大正人の学校生活とは?
7 ふんどしの禁止、徴兵令…―思いもよらぬ新習慣にテンヤワンヤ明治・大正人のしきたり・法律とは?
8 鉄道から、郵便、電話、ラジオまで―その便利さはまさに魔法…明治・大正人の交通・通信とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
智湖
25
江戸時代から明治、大正へ。時代は変わっても身分差別は厳然とあった。一流の人間は明治を見ることなく命を落とし、二流、三流の人間が生き残ったように思う。龍馬が生きていたなら、どんな時代になっていただろう。2020/03/27
kaoriction@本読み&感想リハビリ中
11
ちょっと息抜きに。明治・大正本の副読本とまではいかないが、確かに当時の「朝から晩まで」のアレコレが軽くわかる。今さら…ということもあれば、へぇそうなんだ!と妙に納得する項目もある。ただ、見出しを読むだけでわかる内容も多々あり。2章ファッション編が面白かったかな。「明治時代の女性の髪型の一例」がイラストで楽しい。時計の話も。明治時代、町のあちこちにある時計塔で時間を知ったというのは、今からみれば、優雅だなぁと。携帯もスマホもない維新後の明治・大正という時代は、全てが、毎日が新しいことの発見だったのだろうな。2013/01/15
かどま・うみひさ
3
激動の時代で人々はどのような暮らしをしたかを雑学交じりに教えてくれます。参考文献の量の多さに度肝を抜かれます。どんなファッションが流行したか、食べ物は、娯楽は等、庶民の生活がどのように変化したのかわかります。現代の自分たちが見たら苦笑してしまうような珍事件があったりして、笑みが零れました。当時の人々が激動の波にすんなり乗れたわけでなく、戸惑いながらも懸命に生きてきたのだと知って、日本人が歩んできた軌跡を身近に感じられました。文章を追うごとに当時の情景が浮かぶようで。時間旅行をしたような楽しさがありました。2014/02/07
藍子
2
基本的には既に知っている知識だったけど、抜けている部分埋めるのには、パッっと読めて丁度良かった。2014/03/01
Nao
1
古本屋で安く手に入れた本だが、思いのほか面白かった。スマホ、タブレットでテレビ電話も買い物も何でもできる時代になったが、ほんの100年前、世代的にはひいおじいさんの頃かな、まだ何にもない時代だったんだとしみじみ思った。生まれるのが100年前なら全然違う生活だし、この先100年後は僕はいないけど、どうなってるんだろ?2014/09/07