内容説明
白米を5合も食べ、屋台のてんぷらや寿司に舌鼓を打ち、薬と称して獣肉も口にし、居酒屋でお惣菜を肴にちょっと一杯…。世界に誇る美食の原点「江戸の食」は、すごい。
目次
1章 江戸の人々は、ふだんどんなものを食べていた?―庶民の食卓をのぞく
2章 グルメをうならせた江戸の贅沢料理とは―珍味あり、美食あり
3章 江戸っ子たちが愛した大江戸ファストフードって?―外食産業が大盛況
4章 あの人たちはこんなものを口にしていた―遊女から将軍まで
5章 レンジはなくても、江戸の料理はえれぇうまい!―知恵と工夫の江戸レシピ
6章 江戸の味を深めたこだわりの素材と調味料―世界に誇る和食の原点
7章 舌でも季節を楽しんだ江戸の粋な食し方―意外や意外の食習慣
8章 食べて元気になる江戸の健康食―医者いらずの美味しい薬
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
45
酒席で披露したくなるような薀蓄がいっぱい。語り口も至ってざっくばらんで、雑学好きなおじさんの話を聞いている気分。2017/09/05
千冬
8
時代劇をより楽しむための基礎知識として読んでおくと、吉。豊貧両極端に言われがちな江戸の食事情ですが、「食を楽しむ」という点においては今も昔もそう大差ないように思います。2013/01/09
Levi
5
江戸の食についてたっぷり楽しめる本です。お醤油が思っているより新しかったのに驚きました。うなぎの捌き方の関東と関西の違いも調理方法が違うからと通説と事実が違うんですね。2012/01/31
あや
4
日本でラーメンを最初に食べたのが水戸光圀だったというのを初めて知った。江戸時代の人も食べることを楽しんでいたということがわかって良かった。菜飯とかすごくおいしそう。2013/02/17
公路郎
3
何を、どんなモノをどんな風に江戸では食していたのか。其れがわかっても面白いし、調理法の事なども若干は関わるので、今の調理の時にも何かヒントになる部分もあると思うし。 なにより、最近の時代劇では食べ物を扱うことが多いので、よりいっそう楽しく読むための手助けになると思う。2012/11/11