内容説明
「昭和」とは、どのような時代だったのか?謀略、殺人、クーデター、汚職…など、国民を震撼させた重要事件の深層と背景を明らかにし、激動の60年を浮き彫りにする。
目次
第1部 忍び寄る戦争の影―戦前・戦中の重大事件(鬼熊事件―警官殺しの犯人が得た村人の共感;芥川龍之介自殺―人気作家が抱えていた苦悩 ほか)
第2部 再出発の模索と苦悩―復興期の重大事件(帝銀事件―敗戦による混乱のさなかに起きた大量殺人;昭和電工疑獄―事件の裏に見え隠れするGHQの内部抗争 ほか)
第3部 モーレツ時代の憂い―高度成長期の重大事件(草加次郎事件―正体不明の爆弾魔が東京に出現;吉展ちゃん誘拐事件―営利目的の誘拐事件が迎えた悲しい結末 ほか)
第4部 「豊かさ」の代償―爛熟期の重大事件(赤ちゃん斡旋事件―養子制度に挑戦した産婦人科医;金大中拉致事件―白昼堂々行われた韓国の大物政治家の誘拐 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
70
多少の古さはあるものの、事件の概要を知るには参考になります。2017/03/01
まーしゃ
24
結構、知らない事件もあった。鬼熊事件…初めて知ったと思う。改めて色んな事件を読めた。2017/10/14
ちさと
21
昭和に入ってから起きた事件には「日本で初の○○」みたいなものも多い。それぞれの事件が起きた時、日本がどんな空気に包まれていたのかなんとなく分かる本。名称は知っていても説明できない事件の概要がわかりました。もっと詳しく知りたい①鬼熊事件②小林多喜二拷問死③和田心臓移植④赤ちゃん斡旋事件2018/11/16
がんぞ
4
昭和まで影響が続いている関東大震災(大正12年)、震災手形処理で起こった渡辺銀行破綻に始まる昭和の恐慌をまず挙げるべきだろうが無視。戦前「鬼熊事件」「白木屋の火事」「阿部定事件」を入れて日本共産党の「最高指導者佐野・鍋山転向表明」「リンチ殺人事件」、戦後「阪神教育事件(大阪府庁兵庫県庁を朝鮮人暴徒が占拠し非常事態宣言が出された)」を書かないのは、共産党=反戦日本人神話を横行させておきたいか「メーデー事件(警察官死者2名)はある(引き延ばし戦術で裁判は27年もかかり、その期間、被告たちは労組資金で生活した)2012/07/08
たか
3
浅間山荘、グリコ森永、帝銀、日航機など。初耳な事件もいくつかありました。2021/02/20