内容説明
冥界への入口が潜む寺、怨霊の呪い封じのために造営された神社、鬼や妖怪が跋扈する里…雅な古都の闇に浮かぶ「魔界」探訪の旅へようこそ。
目次
序章 京都はなぜ怨霊うごめく都となったのか
1章 闇に浮かぶ洛中「右京」を訪れる
2章 封印された洛中「左京」を巡る
3章 異界への入口洛東をたどる
4章 秘められた洛北にひたる
5章 霊がよみがえる洛西に赴く
6章 悲劇の舞台洛南・洛外を歩く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
119
はっきりといって京都ミステリ・ツアーガイドといって過言ではない内容。『一条戻橋』、四天王の一人・渡辺綱が鬼の茨木童子の手切り落とした場所&安倍晴明の式神の隠し場所とか、『神泉苑』、雨乞い・雨止めの祭儀が行われた場所や、『白峯神社』、早良親王の祟りを鎮めるため建立された神社。今は無き、跡地になって石碑が残るのみの『羅城門』。学問の神様だが、実は怨霊の菅原道真を祀った『北野天満宮』。むかし死人の捨て場だった『鳥辺野』などなど、各地のいわれが書いてあって、しかも地図つきの交通ガイドまで記載してある便利な1冊だ。2016/05/02
chatnoir
1
今は観光名所でも、風葬・鳥葬で死体が散乱していた所もあるんだなぁ、とか、ここはあの人が殺された所なんだなぁとか、禍々しい京都巡りに役立つ本。それでも、京都って、好きだなぁ。2012/11/08