河出i文庫
SM博物館

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 401p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309481739
  • NDC分類 598.2
  • Cコード C0139

内容説明

膨大なSM小説を渉猟し、猿ぐつわ、鞭、浣腸、繩、縛りなど、道具や手段の面から分類、SMの世界を豊かな好奇心と洒脱な語り口で考察していく、画期的な名著。用例として、伝説の雑誌『奇譚クラブ』や『裏窓』の誌面を飾った「内容的にもっともコクのある時代」の作品を中心に、名場面を大量に収録。博覧強記で知られた著者が、のちに官能小説の巨匠となる「蘭光生」名義で著した記念すべき初の著書でもある。

目次

猿ぐつわ

浣腸
切腹


著者等紹介

蘭光生[ランコウセイ]
1933年、東京都生まれ。官能小説家。“レイプの帝王”の異名をもつ“SM御三家”のひとり。著書に『淫獣』『飼育』『レイプ請負人』他多数。また、式貴士(『カンタン刑』『鉄輪の舞』)としてSF作家、間羊太郎(『ミステリ百科事典』)として推理小説・怪奇小説評論家、小早川博として風俗研究家、ウラヌス星風として占星術師など、多面的に活躍した。91年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三柴ゆよし

7
この世界に格段の関心があるわけではないが、なぜだか心魅かれて買ってしまった。『奇譚クラブ』、『裏窓』といった雑誌の引用を中心に、猿ぐつわ、鞭、浣腸、切腹、磔、褌、縄、といった、SMには欠かせぬ小道具・大道具を詳細に分析している。結構おもしろく読んだ。こういう生産性のない仕事にムダな情熱を燃やすタイプの人には、なんとはなしの親近感を覚えるのよねえ。ヘンにインテリ臭くない洒脱な文章にも好感が持てた。2010/10/04

まるめろ

5
興味本位で手に取った一冊。小説からの引用が多くて想像しやすくて良かった。どちらかといえば情緒的な部分に重きが置かれている。色んな人がいるなあ…痛そうだなあ…と終始内容には集中しづらかったが、面白かった。2020/03/31

美麗

5
猿ぐつわ、褌、切腹、磔、とどちらかというと和のSM寄りの解説書。切腹をSMに入れてしまうことに多少の疑問は感じるけど。あと蝋燭がないことにも。褌とかそんな詳細に書かんでいいから蝋燭とか針とか他にもっとあるでしょうよ、とは思った。著者の好みが文章の熱に露骨に表れてるのが面白い。小説とか手記からの引用が多くて情景はリアルに想像できるんだけど、なぜかあんまりぐっとこないのは私が洋風のSMが好きだからなのだろう。ということも改めてわかったのでよかった。変態らしい几帳面な文章で読みごたえがあるのに読みやすい。2015/02/17

ナツ

0
SMを、磔や鞭や縄などプレイ内容や道具でジャンル分けをして紹介、解説してあるのだが、引用してある作品が古いいのが若干気になった・・。 ずっと似たような構成で途中飽きてきたりもするが、なかなか読みごたえがあった。2017/01/15

0
N2013/09/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/364640
  • ご注意事項