内容説明
終刊から四半世紀を経たいま、幻の雑誌として伝説的に熱く語られている「奇譚クラブ」―それはどんな雑誌だったのか、どんな人がかかわり、創っていたのか。関係者の証言をまじえ、豊富な写真・図版とともにその全容に迫る。
目次
「奇譚クラブ」の育ての親
人気の縛り絵師
喜多玲子のソックリさん
サド・マゾ小説で牽引
縛られた女たち
緊縛師とカメラマン
マゾ女性の告白
短歌と川柳
黒髪への憧れ
猿轡への執着〔ほか〕
著者等紹介
北原童夢[キタハラドウム]
1953年、愛知県生まれ。早稲田大学文学部卒業。演劇実験室『天井桟敷』で寺山修司に師事。以後、劇団主宰を経て、文筆業へ
早乙女宏美[サオトメヒロミ]
1963年、東京生まれ。ピンク映画八十数本に出演。87年から、SMの精神的世界を表現するパフォーマンスを始める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たな吉
6
喜多玲子の挿絵が素晴らしい。伝説の雑誌、探してみたいような、そっとしておきたいような。2015/02/28
レニ
6
幻の雑誌として知られる「奇譚クラブ」を作った人、関わった人の証言・写真・図版。 人前で開いてはいけない一冊。さまざまな嗜好が出てくる。黒髪のエロスが強烈。強烈すぎて時々直視できず。 以前、縄師のかたと岩井志麻子さんの対談で、日本は農耕民族だから「縄で縛る」ことに執着するところが欧米との違いだと読んだが、こちらを読んで、確かに。と思った。 「家畜人ヤプー」や「花と蛇」もこの雑誌から世に出たもの。今だとネットなんだろうけど、紙媒体の妖しげな雑誌っていうのは魅惑的ですね。2014/04/09
sonosaki
2
日本の変態共のまとめ女縛り本2013/05/01
唐瀬琳瑯
1
読んでる時、背後にまわられたら詰みます。 写真も図版もぎっしり。2016/12/11
salty orange
0
思った以上に画像が多くてとても面白かった。奇譚クラブの世界がわかりやすい。けど知らない人の前では読めませんな。昔のSMとかド変態の様子を知りたい初心者の方にはかなりオススメできます(笑)2017/11/07