河出文庫
犬の記憶

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  • サイズ 文庫判/ページ数 283p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309474144
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0172

内容説明

「いったん逃げた風景のかずかずは、僕の内部でもうひとつの風景となってある日とつぜん立ち現われてくる。それは、まったく時空を超えた視覚のなかと脈絡を絶った意識のなかに、ふと再生されてくるのである」。写真は現在と記憶とが交差する時点に生ずる思考と衝動によるもの、という作者の、自伝的写真論。巻末に横尾忠則による森山大道論を付す。

目次

1 犬の記憶(陽の当たる場所;壊死した時間;路上にて;地図;夜がまた来る ほか)
2 僕の写真記(写真よこんにちは;有楽町で逢いましょう;街を駆けぬけて;写真よさようなら;そして光と影)

著者等紹介

森山大道[モリヤマダイドウ]
1938年大阪生まれ。高校中退後、デザイナーから岩宮武二、細江英公の助手をへて、’64年独立。写真の概念を刷新する比類のない作品群は、第一線で活躍する写真家の、最も重要な一人としてあげられ、写真界にとどまらない強い影響力をもつ
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

94
文章だけでなく写真が多く収められているが、文庫本で紙質が良くないので写真はそれなりのものになってしまう。ただ、森山氏の写真の質感は充分に伝わる。つまり森山氏によって象徴化、抽象化された記録、あるいは森山氏の言葉を引用すれば「光の記憶と化石」である。また、横尾忠則氏に言わせれば「作りすぎている文章」だが、それがまたイイ。森山氏の写真と文章に記された森山氏の思考が相まって我々に「写真とは何か」を問いかけ迫ってくる。私にとって森山氏の写真は自由律俳句のようなものです。なんの変哲もない風景が心を揺さぶります。2015/05/28

RYOyan

14
1960年代の大阪、東京、青森と放浪してみたい。そしてカメラを質にいれて、場末の酒場で写真論やりながら飲み明かすのだ。現在と違って手触りのある街場感に惹かれて、何度もページをめくっていた。2016/10/23

galoisbaobab

13
森山大道のOn the Road。「過去とはつねに現在の比喩なのではなかろうか」とはよく言ったものだ。ボクらの記憶って「自信の内部に懐かしく立ち現れる、かく在りきイメージの再現行為などではなく、現在を分水嶺として、はるか前後へと連なっていく大いなる時間に向けて、したたかにかかわっていく心の領域のこと」だろうからね。つまり写真というコトもイメージではなく見る者の心の動きそのものであるんじゃないかな。でも、森山大道はボクよりももっと謙虚だ。未だに「写真とな何か?」という命題の前で途方に暮れている。2016/10/01

jahmatsu

10
記憶の自伝的エッセイ集、物凄く男くさく路上な世界観。カッコ良すぎだろこれ。昭和臭も良。大道氏の写真関連はカッコイイが先行しすぎていてなんとなく今までスルーしていましたが、今更ですがじっくり見たくなった。2017/07/23

misui

5
光=記憶=写真=歴史=自己をめぐる過剰なまでに感傷的な文章を追っている間はうんうんと頷くも、読み終えて顔を上げるとどこか居心地の悪さを覚える。それだけ森山大道という個人に密着した文章であるのだろうし、解説で横尾忠則が言うように一種の文芸作品として読むべきなのだろう。いつかこのような生と自分の生が交錯するのか、それともしないのか、忘れた頃に再読の機会を設けて確かめたい。続編も読もう。2017/07/19

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