内容説明
街を行く女をふりかえり、淫らな想像に耽るノゾキ虫。秘められた部分を盗み見て快楽にひたるノゾキ虫。見あきぬ痴態に魅せられてノゾキにのめりこむ男たち。ノゾキ虫の誕生、その行動パターン、ノゾキのノウハウ…。ナマツバものの痴態をもっと見たい、奥の奥まで、目がつぶれてもノゾキたいと、ノゾキつづけて40年のノゾキ虫が語るノゾキの生態。
目次
第1章 目が潰れても覗きたい
第2章 男と女の痴態を目撃
第3章 仁義ある戦い
第4章 夜行性動物集合
第5章 太陽の季節
第6章 華麗な女の景色
第7章 “ギョーカイ”裏事情
第8章 ノゾキ虫変種の生態
第9章 特選ナマツバ場面集
第10章 日々これ覗き…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JunTHR
1
公園を中心に、動物園、海、プール、トイレ、団地、テレビ局、街中とありとあらゆる場所で覗き続ける“ビョーキ”の著者による様々な覗き小噺集。不快で仕方ないが、痴漢行為とトイレや更衣室などの覗きを除くと、公園で痴態を繰り広げるアベックばかりが標的なのでどっちがどっちとも言える。微に入り細に入り語られる覗き法は興味深いものであるが、文章は面白みのないものでナントモ…。かなり古い本だが、今も変わらずノゾキ屋はいるのだろう。今度探そう。2016/04/01
fukafkacraft
0
プロののぞき魔による類を見ない告白本。どうしようもない奴だが生真面目でほのぼのした文体は好感が持てる。さすが河出文庫。よくこんな本を出したと拍手を贈りたい。