内容説明
日本人ならだれでも知っている「忠臣蔵」物語。その伝えられる正史本伝の盲点を見事についた意外史、時間と空間を超越した幻想・SF・怪異・逆転物語、さらには歌舞伎の「忠臣蔵」にまつわる秘話など、奇想天外な忠臣蔵異聞傑作の勢ぞろい。―早乙女貢・星新一・小松左京・南条範夫・戸板康二・林不忘・村上元三・岡本綺堂など多彩な顔ぶれの超異色アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けやき
38
【再読】日本の冬、忠臣蔵の冬。忠臣蔵アンソロジー。8編。忠臣蔵を搦め手から扱った作品を集めた異伝篇。替え玉で生き残った上野介を脱盟組が討つ、早乙女貢の「上野介の亡霊」と人形浄瑠璃や歌舞伎で描かれた忠臣蔵の吉良上野介のモデルとなる高師直が出てくる、小松左京の「逆臣蔵」が特に面白かった。2025/12/01
towerofthesun
1
赤穂事件の14日を前に。仮名手本忠臣蔵の構造そのものをパロディにした小松左京「逆臣蔵」や、刃傷事件の発端を推理した南條範夫「柳沢家の内意」が印象に残った。2018/12/10




