内容説明
窃盗、暴行、浮気…社会の規則に違反した者たちが、いかに処罰され刑を受けてきたかを、興味深い奇妙奇天烈な実例を紹介しながら編纂した、特異な歴史資料『私刑類纂』。日本のギャンブル史を体系的にまとめ、文化史、民俗史的にも驚天動地の豊穣な世界を垣間見せてくれる『賭博史』。正史の裏側を大胆に開陳した比類のない貴重な二篇の名作。
目次
刑罰奇談(刑名;畑の瓜盗人;筍盗人;柿を盗みし下女 ほか)
賭博奇談(種類;采バクチ;骨牌バクチ;籤バクチ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
憲法記念日そっくりおじさん・寺9条
45
宮武外骨である(^-^)。内容は『刑罰奇談』『賭博奇談』の二つ。古今東西の刑罰、ギャンブルを分類し紹介している。所々ゴシック体になる文章が楽しい。私には刑罰の方が面白い(解説の山口昌男も刑罰奇談ばかりに触れている)。昔は野蛮極まる。なんだかんだと世の中は良くなっていると思う。図版も多くて楽しい。賭博の一つに相場も挙げているのが外骨さんらしい。金融経済なんてのも確かに賭博だ。外骨本がもっと読みたい。2013/02/08
まふ
1
すこし期待に外れた。宮武外骨もたまには駄作を書くということか。確かに当時はこれでも面白かったのであろうが。2001/07/09
Gen Kato
0
再読。刑罰の説明自体はエグイのだが、挿絵で笑ってしまう。賭博の方を読んでいると、昔からとにかく賭けごとに弱いヒトはいるのだな、サイコロや花札の代わりに現代ではパチンコに走るのかなあ? などと思ったりしました。2013/08/14