内容説明
性への憧れは江戸時代太平の世において頂点に達した。遊廓は栄え、女歌舞伎、湯女、娘浄瑠璃、はては安女郎買に人々は明け暮れた。その結実が、後に世界を驚愕させた歌麿・北斎などの江戸枕絵である。時代考証・性風俗学の第一人者が、江戸に華開いた性文化の奥の奥、交合四十八手の裏表、性具の数々などを発掘紹介し、現代人の性を喚起する、日本版・性の百科全書。
目次
第1章 公娼と私娼(吉原遊廓の開基;灰になっても愛された吉野太夫;出雲の阿国、京へ上る;売笑した女歌舞伎の美女たち;禁止された若衆歌舞伎 ほか)
第2章 文芸に現われた性風俗(浮世絵の開祖、岩佐又兵衛;肉筆春画絵巻の盛行;春画刻本は中国本の模刻から;江戸枕絵師の開祖、菱川師宣;交合体位四十八手の裏表 ほか)
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