感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいのアリクイ
7
マンガ家・みなもと太郎さんが1970年代にマンガ雑誌で書いたマンガの評論が載っている本。戦前から1970年代の日本のマンガから名セリフを引き紹介し、マンガ自体とマンガを描いたマンガ家の魅力的な部分を語るというマンガセリフ評論本なんです。みなもとさんの解説、明解かつそそられるものがあり、それだけで満腹になる。ぼんやりと見ているだけでも日本には色々なマンガがあるということを知ることができる。やっぱりこの本、歴史のマンガ「風雲児たち」を描いている方が書いた本だよなあと。日本のマンガの歴史、蓄積がわかる本。2020/01/26
ボトム
1
娯楽が少なかった時代のためか漫画家と読者の漫画に対する情熱が現在とは段違いのような気がしました。2016/02/27
hibimoriSitaro
1
再読。97年5月初版。和田誠の映画評連載に倣い,みなもと太郎が和田タッチでマンガの主人公を模写して論評を加えるという複合技の極である。初出が70年代後半で,こち亀・パイレーツが辛うじて間に合っている。初読時からうしおそうじの「おせんち小町」を読みたいと念じるものの未だに果たせない。2013/01/24
やいとや
0
こどもの頃いとこの家で「ホモホモセブン」を見たけどついていけなかった記憶がある。今にして思うともったいなかった。ここに挙げられたような戦後のナンセンス漫画が今あってもいいように思う。ナンセンス漫画→貸本時代→劇画→江口寿史の登場の頃の時代にあった変化を、作り手の目から実感させてくれる本。2014/10/24
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- 和書
- 犬と話そう 中公文庫