内容説明
デモクラシーとエゴの同居するアメリカ的生活様式と価値観、その形成と破綻を描く。
目次
第1部 アメリカ的生活文化の形成(メイフラワー号の子たち;人間と半人間と奴隷と;デモクラシーは西部から;人間よりドルを;アラモから西へ;この暴力的体質)
第2部 その破綻と新しい模索
(「人種の坩堝」神話の崩壊;インディアンは叫ぶ;新しい生活文化の模索)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Narumi
2
シリーズ名は「生活の世界歴史」ですがそういう感じではなくて、どちらかというと「差別と暴力の北米史」でした。予想した内容とは違っていましたが、知らなかったことがたくさん書かれていて興味深かったです。ハワイの歴史があれほど悲惨だったとは、初めて知りました。アメリカ合衆国の歴史の概観としてはとてもわかりやすいです。とりあえずミッチェナーの「ハワイ」は読まなくては。あと、ずーっと前から積んであるMarchもやっと読み進められそうな気がしています。2020/02/07
フェイ
0
本書はベトナム戦争終結直後の1975年出版と年月が経っているが、米国の価値観が揺らいだ時代としての当時を感じさせる記述は現代に通じるところがある。内容は米国のキリスト教の重要性、人種差別、資本主義等々が書き連ねているが、庶民や被差別側に寄り添っているため、批判的な論調になっている。※開拓時代は最初に森を開き、ある程度整えたら転売して又別の土地で森を切り開く職業があったらしい。ここは創作に役立つかも。2017/08/26
MIRACLE
0
△。6つのアメリカ的な価値観に、その破たんと新しい価値観を加えて、アメリカ合衆国の歴史をまとめている。したがって「北米大陸に生きる」というより、「合衆国に生きる」という題名の方が正確だと思う。2011/03/31
冬至楼均
0
南米も描いてアングロ系とラテン系の比較が欲しかった。2010/09/20
BETA
0
米国史の第一人者、猿谷先生の本。