内容説明
古今東西にわたる性の人類学。多様、多形、変換可能な性のモデルの探求。いよいよ新しい生命の学。
目次
解題 浄のセクソロジー
第1部 淫書の効用―論文集成(月下氷人―系図紛乱の話;婦人(おんな)を〓童(わかしゅ)に代用せしこと
千人切りの話
淫書の効用
婦人の腹中の瘡を治した話
樟柳神とは何ぞ
「摩羅考」について
人魚の話
奇異の神罰
鳥を食うて王になった話)
第2部 友愛としての同性愛―岩田準一宛書簡より(浄愛と不浄愛、粘菌の生態、幻像、その他;直江兼続と上杉景勝、大若衆のこと、その他;カゲロウとカゲマ、御座直し、『弘法大師一巻之書』、その他;ちご石、北条綱成、稚児の谷落とし、「思いざし」、その他;女の後庭犯すこと、トルコ風呂、アナバの猫、その他;口碑の猥雑さ、化け物譚、腹上死、柳田批判、その他)