内容説明
著者・田中光顕は天保14年(1843)土佐に生まれ、倒幕運動に奔走した志士である。22歳で脱藩して長州の高杉晋作、伊藤俊輔らとともに京都・大坂を転々としたのち中岡慎太郎の陸援隊に入隊。王政復古に際しては、錦旗を奉じて高野山にたてこもる。幕末の動乱をつぶさに体験した著者が語り残した戊辰戦争前夜の風雲と、高杉・中岡・坂本龍馬・木戸孝允・大久保利通ら維新の群像。
目次
叔父那須信吾
帯屋町の流血
暴発組の同志
8月18日の政変
柏章旗下の三烈士
武市半平太の最期
風雲児吉村寅太郎
天忠組の義挙
吉村寅太郎と那須信吾の最期
新選組の乱入
四志士の最期
坂本竜馬と高杉晋作
高杉晋作と共に
白川屋敷の陸援隊
高野山の旗あげ