内容説明
謎ときは江戸庶民の言語遊戯だ。江戸末期に大流行した〈謎本〉から艶笑ものを精選。林美一の江戸シリーズ第4弾!
目次
幕あけの口上
新板かせ合、なぞづくし 下
なぞ絵本 黒繻子の帯
なぞ絵 役者づくし
大わらひおゝぐち なぞなぞづくし
なぞづくし
色道謎づくし
地震厄よけ謎尽し
新板なぞつくし
なぞう掛とけた初雪
謎々春の雪
こっけいなぞかけ集
新謎わらひふくろ
大笑下の悦び 全
当話問答 聞はつり
下掛問答 七色坐ぜん豆
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
13
前半は「〜とかけて〜と解く。その心は」式の謎かけ集。近年は解くときに「どちらも」とつけるのが気に食わないねえ。いらないよ。バレ系を集めたモノだから、なかなか紹介が難しいが、秀逸なところを二つほど紹介申し上げましょうぞ。「夜鷹とかけて、四月の花見と解く。その心は」「はなも落ちたろう」。解説が必要かな。夜鷹は街娼。うかつに買えば梅毒で鼻が落ちる。それで四月の花見というわけ。「あの娘貰いたいとかけて、お茶漬け上がれと解く」これは難しい。その心は「いい菜漬けがある」。「許嫁(いいなずけ)」と掛けたのですな。2025/01/27
Mr.deep
1
正直あまり期待してませんでしたが、予想以上に面白かった。これなら下ネタに思いっきり舵切らなくても・・・と思いましたがそれじゃあ売れないか2021/09/05