出版社内容情報
【目次】
内容説明
地上に三年だけ存在した国ビアフラの国旗には、半分のぼった太陽が描かれていた。作家志望の白人リチャード、理知的な皮肉屋でオランナの姉カイネネ。年齢、性別、肌色の異なる人びとが独立の理想に燃えあがる。最年少で英オレンジ賞(現・女性小説賞)を受賞し、アディーチェの名を世界に轟かせた愛と挫折の物語。
著者等紹介
アディーチェ,チママンダ・ンゴズィ[アディーチェ,チママンダンゴズィ] [Adichie,Chimamanda Ngozi]
1977年ナイジェリア生まれ。繊細で心にしみる物語を書く天賦の才に恵まれて、本作でオレンジ賞、『アメリカーナ』で全米批評家協会賞など。ナイジェリアと米国を往復しながら活動
くぼたのぞみ[クボタノゾミ]
翻訳家、詩人。著書に『J・M・クッツェーと真実』(読売文学賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もえ
37
第3部は再び60年代前半に遡り、オランナとオデニボのベイビーにまつわる驚くべき秘密が明かされる。オランナの双子の姉カイネネと恋人の英国人のリチャードも絡んでくる昼メロ的展開もあり。第4部の60年代後半でも恋愛模様は尾を引いているが、次第に飢饉や虐殺やレイプなどの目を背けたくなる現実に覆い尽くされてしまう。ハウスボーイのウグウ少年も、戦時下での自分の非道な行為にずっと悩まされ続ける。敗戦直後にオランナが感じた”騙された”という感覚は、日本が終戦を迎えた時にも多くの人々が感じたことかもしれない。2026/08/07
PukaPuka
3
後半一気読み。属性の差異が絡んだ人どうしが行き交うときの繊細な描写が、アフリカ人の作家にしか書けないと思われる部分が多く、若くしてこんな小説を書けてしまう才覚にも畏怖を感じた。作者がいうように創作の意味も。戦争というのは云々という感想は第一には出てこない。ドキュメンタリーでは描ききれない内面の蠢きが書き込まれているから。2026/07/15
やじてつ
1
ビアフラという短期間存在した国家の栄枯と、その渦に巻き込まれた現地の方々の後編。ビアフラの転覆と共に略奪や逃亡が始まる。あとがきにはあくまで戦争の時代を生きた人間の話とあるが、やはり戦争の描写は生々しい。アフリカ大陸という自分にとっては未知の国の、未知の民族が産んだ国家ビアフラ。とても勉強にもなった。が、やはり戦争は何も生まない、と思った。2026/07/31
えびまよ
1
下巻、ビアフラ戦争と言えばの飢餓が描写される。前線に立たないオランナたちは戦況はビアフラに有利だと思いこんでいる。史実上でもビアフラ人たちの財産は奪われ、家さえも奪われてどうやって生活を立て直していけばいいんだろう。戦争は終わったのに飢餓は終わらず、ナイジェリア兵たちは未だに偉ぶってる。史実に基づいているとは認めたくないぐらいむごかった。改めて忘れてはいけない歴史だと思う。 Wikipediaで本作がラブストーリーとして表現されるのは個人的にいただけない。2026/07/16




