出版社内容情報
【目次】
内容説明
近所の木に身も世もなく恋をする。地下鉄駅構内で死神とすれちがう。他人に見えないバグパイプの楽隊につきまとわれる…。重層的な物語に身をゆだね、言葉の戯れを愉しむうちに、思いがけない場所に到達する。「現在最も優れたイギリスとアイルランドの小説家」とも称される作家による12か月の物語。
著者等紹介
スミス,アリ[スミス,アリ] [Smith,Ali]
1962年スコットランド生まれ。現代英語圏を代表する作家のひとり。短篇の名手としても知られる。長篇『The Accidental』でウィットブレッド賞、『両方になる』でコスタ賞など受賞多数。「タイムズ文芸付録」のアンケートで「現在最も優れたイギリスとアイルランドの小説家」第1位
岸本佐知子[キシモトサチコ]
翻訳家。2007年『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
82
の物語こそは最後までついてくぞと意気込むのだけれど。ちょっとぼんやり読んでると置いてきぼりをくらっちゃう。難しい…。内容の感想なんて書けるほど分かってない。こんなありさまだけどそんな歯応え感満載の読書時間もまた良きでした。五月になるたび読み直していこうかな。 2026/05/28
kaoriction
16
風変わり、といえば風変わりな話の連なりなのだが、訳者があとがきでも言っているように、これは「理屈や予備知識」で読む作品ではないなぁ と。「言葉と戯れるのが、たぶんいちばん正しい読み方なのだ」。正しいかどうかはわからないが、理屈がどうこうではなく言葉と状況と空気感と、に 戯れる作品なのだと思う。長編『秋』とはまた違う言葉の愉しみが癖になる。あちこちにいる「私」と「 あなた」がだんだん癖になり愛おしくなる。12ヶ月、12の短編。「生きるということ」「五月」と「天国」「信じてほしい」あたりが好きかな。2026/05/24
鹿ノ子
8
前から読みたいと思っていた本。いつの間にか文庫になっていたので迷わず買う。まさに開かれた短編集。読んでる間、ずーっと幸せでした。2026/05/31
迦陵頻之急
1
表紙の紹介文から、三崎亜紀の「鼓笛隊の襲来」のような幻想的作風を予想していたが、超自然的要素は、登場人物の主観の中で立ち現れてくる様々なイメージという形で描かれているだけで、むしろ日常のふとした異物感を企みに満ちた叙述(視点の変換や時系列の入れ替えなどなど)で描いた作品群だった。クリスマスの教会に闖入する、世代の異なる三人の酔っ払い女性の話など、教会の聖家族像をいじくりまわす描写もあって、明らかに三人のマギの来訪のパロディで、風変わりなクリスマス・ストーリーの一編だ。再読するとまた新たな発見があるかも。2026/05/10
M
0
この短篇集の面白さってストーリー云々よりそのお話の空気感を堪能することだなって思いました。日本の作家さんだと小川洋子さんとか川上弘美さんの作品も私にとってそんな感じなんですけど、苦手だった翻訳本でもそんな風に思える作品に出会えて嬉しい。しかも翻訳はエッセイが大好きな岸本佐知子さん!きっと何度も読み返すと思います。2026/05/26
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