出版社内容情報
【目次】
内容説明
近所の木に身も世もなく恋をする。地下鉄駅構内で死神とすれちがう。他人に見えないバグパイプの楽隊につきまとわれる…。重層的な物語に身をゆだね、言葉の戯れを愉しむうちに、思いがけない場所に到達する。「現在最も優れたイギリスとアイルランドの小説家」とも称される作家による12か月の物語。
著者等紹介
スミス,アリ[スミス,アリ] [Smith,Ali]
1962年スコットランド生まれ。現代英語圏を代表する作家のひとり。短篇の名手としても知られる。長篇『The Accidental』でウィットブレッド賞、『両方になる』でコスタ賞など受賞多数。「タイムズ文芸付録」のアンケートで「現在最も優れたイギリスとアイルランドの小説家」第1位
岸本佐知子[キシモトサチコ]
翻訳家。2007年『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
83
の物語こそは最後までついてくぞと意気込むのだけれど。ちょっとぼんやり読んでると置いてきぼりをくらっちゃう。難しい…。内容の感想なんて書けるほど分かってない。こんなありさまだけどそんな歯応え感満載の読書時間もまた良きでした。五月になるたび読み直していこうかな。 2026/05/28
Shun
24
イギリスとアイルランドの作家と称される著者の短編集。「五月」はその一作で12か月それぞれの物語が描かれます。ほのかに幻想的でしみじみとした読み味が特徴。そしてどのように進むのか読めない意外な話の展開が気に入ったポイントでした。一作目の「普遍的な物語」は語り口がユニークですぐに好きになった。主に古本屋の話だが、そこに一匹のハエが「グレート・ギャツビー」の表紙に止まり・・・と独特な描写が続く。「五月」は木に恋してしまった女性のこれまた不思議な物語。そのイメージと思われる表紙はヒグチユウコさんによる素敵な装画。2026/07/05
kaoriction
17
風変わり、といえば風変わりな話の連なりなのだが、訳者があとがきでも言っているように、これは「理屈や予備知識」で読む作品ではないなぁ と。「言葉と戯れるのが、たぶんいちばん正しい読み方なのだ」。正しいかどうかはわからないが、理屈がどうこうではなく言葉と状況と空気感と、に 戯れる作品なのだと思う。長編『秋』とはまた違う言葉の愉しみが癖になる。あちこちにいる「私」と「 あなた」がだんだん癖になり愛おしくなる。12ヶ月、12の短編。「生きるということ」「五月」と「天国」「信じてほしい」あたりが好きかな。2026/05/24
イータン
10
面白い短編集だった。ただどこがどう良いかと説明するのが難しくて好みは分かれそうな作品だなあと思いながら読んでいた。特に良かったと思ったのは表題作の「五月」。他は「普遍的な物語」「スコットランドのラブソング」「物語の温度」も良かった。好みで言うと「物語の温度」みたいなのはすごく好き。全編通して急に場面が変わったり、あなたとわたしが変わったり、今の話かと思ったら前の話だったり。その自由さ?みたいなものが物語の拡がりを作っているように思う。2026/08/03
鹿ノ子
9
前から読みたいと思っていた本。いつの間にか文庫になっていたので迷わず買う。まさに開かれた短編集。読んでる間、ずーっと幸せでした。2026/05/31
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