河出文庫<br> いまファンタジーにできること

個数:
電子版価格
¥1,089
  • 電書あり

河出文庫
いまファンタジーにできること

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月26日 13時41分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309467498
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0198

出版社内容情報

『指輪物語』『ドリトル先生物語』など名作の読み方や、「子どもの本の動物たち」「ピーターラビット再読」などを収めるエッセイ集。

内容説明

指輪物語、ピーターラビット、ドリトル先生物語、ゲド戦記から、ハリー・ポッターまで。ファンタジーや児童文学の名作・話題作を読み解きながらその本質を明らかに。「内なる荒野」「子どもの本の動物たち」「子どもはどうしてファンタジーを読みたがるのか」など、著者の慧眼と深い見識、フィクションへの信頼が感動をよぶエッセイ集。

目次

ファンタジーについて前提とされているいくつかのこと
内なる荒野
ピーターラビット再読
批評家たち、怪物たち、ファンタジーの紡ぎ手たち
子どもの本の動物たち
YA文学のヤングアダルト
メッセージについてのメッセージ
子どもはどうしてファンタジーを読みたがるのか
付録 『スーパーマウス』第1話

著者等紹介

ル=グウィン,アーシュラ・K.[ルグウィン,アーシュラK.] [Le Guin,Ursula K.]
1929年、カリフォルニア州生まれ。62年のデビュー以来、斬新なSF・ファンタジー作品を次々に発表。ネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス賞など多くの受賞歴を誇り、「米国SF界の女王」と呼ばれる。著書に“ゲド戦記”や“西のはての年代記”シリーズ、『闇の左手』など多数。2018年没

谷垣暁美[タニガキアケミ]
1988年から翻訳に従事。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字スキー

23
【未熟な人たちは、これは良い、これは悪いという確信を渇望し、要求します。このわかりにくい世の中で、彼らは自分が勝ち組にいると感じたいのです】多くの受賞歴を誇り、多くの創作家たちに多大な影響を与えたアーシュラ・K・ル=グウィンが晩年に自作や思い入れのあるファンタジーについて語ったエッセイ集。『Cheek by Jowl』という原題がうまく訳せなかったそうで、ちょっとタイトルから予想した内容とは違ったものの、偉大な作家にして読書家で評論家でもあった彼女の人柄、ファンタジーに対する思いなどが知れて良かった。2023/07/25

roughfractus02

11
ファンタジーは人類最古の文学形式だと著者が言う時、トーテミズム的なさまよいの物語が念頭にあるようだ。また、ファンタジーは子供の物語でも戦いの物語でもないとされる時、自己と対象、善と悪の対立を設けない関係と結び目からなる物語がモデルにある。それは関係しか語らない夢や動物のコミュニケーション構造に近い。政治や心理や神学の寓意を物語に読まないように警告するのも、多様な関係を固定させないためだろう。敵と対立を前提とした物語から離れたファンタジーは、狩猟採集社会以降発達を止めた脳の構造にフィットするのかもしれない。2024/01/31

iwtn_

5
昔よく通ったが小さくなった本屋を応援する意味で、何か買おうと手に取った。大御所によるファンタジー論。ファンタジーに商業主義が陥り粗製濫造を嘆く部分もあり。欧米では子供向けとされ文学の主流から外されているファンタジー。逆に日本では漫画・アニメを中心に様々な商品とのコラボによって日常にまで侵食しているが、それらへの批判にも繋がりそうな言葉もある。大体剣と魔法で善悪が戦うわけだが、その間にある違いがわかるようになるのが本当に大切なことだと。また、動物の話も一種として、オススメのものを上げているのは興味深い。2024/01/04

聖龍

4
エッセイ集。ファンタジーを読むことに少し恥じらいを感じていたが、それが反知性主義的な野蛮な考えであることを教えてもらった。ファンタジーは幼稚でも、現実逃避的なものでもない、ファンタジーは善と悪との真の違いを表現するのに役立つ道具である、より大きな世界を手に入れるためのものであるとのこと。また物語の言葉に全身全霊を傾けて、あなたの物語を見つけることが大切、決して象徴的な言葉で内容を纏め、物語世界を矮小化してはいけないと。耳に痛い。動物物語に関する論考も素晴らしく、そこに取り上げられた本を読んでみたいと思う。2024/02/14

あつべよしき

3
私が読んだこの作者の作品の印象から、凄く意識の高く、ストイックな人だと想像していたが、このエッセイを読むと、なんとも可愛らしい面白いおばあちゃんやなーと思った。ファンタジーの持つ力を信じており、なんならそれがどういうものかも分かっていると思う。礎を築いた人はやっぱすげぇよ2023/04/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19292092
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。