河出文庫<br> 精霊たちの家〈下〉

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河出文庫
精霊たちの家〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309464480
  • NDC分類 963
  • Cコード C0197

出版社内容情報

軍事クーデターで暗殺されたアジェンデ大統領の姪が、軍政下の迫害のもと描き上げた衝撃の傑作が、ついに文庫化。

イサベル・アジェンデ[アジェンデ,I]
著・文・その他

木村 榮一[キムラ エイイチ]
翻訳

内容説明

精霊たちが見守る館で始まった一族の物語は、やがて身分違いの恋に引き裂かれるクラーラの娘ブランカ、そして恐怖政治下に生きる孫娘アルバへと引き継がれてゆく―三世代にわたる女たちの運命は、血塗られた歴史で頂点をむかえる。一九七三年チリ、軍事クーデターで暗殺されたアジェンデ大統領の姪が、軍事政権による迫害のもと描き上げたデビュー作。

著者等紹介

アジェンデ,イサベル[アジェンデ,イサベル] [Allende,Isabel]
1942年、ペルー生まれ。3歳のとき両親が結婚を解消、母とともにチリの祖父母の家で暮らす。高校卒業後、国連機関に勤めたのち、雑誌やテレビでジャーナリストとして活躍。62年に結婚、翌年長女パウラが生まれる。73年、叔父にあたるサルバドール・アジェンデ大統領が軍事クーデタで暗殺され、自身も職を追われるなどの弾圧を受けたためベネズエラへ移住。そこで執筆した『精霊たちの家』が、スペイン語圏をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ諸国で絶大な反響をよぶ

木村榮一[キムラエイイチ]
1943年、大阪市生まれ。神戸市外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

nobi

82
日々軋轢があり次々に思いがけない出来事が起こっても、芳しさがあり、誰もが温かいまなざしで見守られている、と感じた前半。後半に入ると、色彩豊かな世界からモノクロの世界へ、遠近自在だったカメラワークは一人一人の目線に沿った近景撮影に限られてくるよう。トゥルエバ家の凋落と独裁政権の暴虐が交錯し“恐怖”の章に向けて心の準備を迫るかのように事実が積み重ねられてゆく。館からは精霊たちの姿が消え、現れるのは払拭したい記憶であったはずの憎しみの象徴としての三本の指。漸く息継げたのはエピローグ。穏やかな語りが救いになった。2019/07/13

えりか

55
失われてしまった愛すべき国への鎮魂歌。共産主義化から、その後の混乱とクーデターを経て残虐な恐怖政治への移り変わりを背景に、三世代に渡る奇妙な一族とそれを取り巻く人々の壮絶な物語であった。辛く苦しく恐ろしい状況の中で希望と愛、そして明日を信じ懸命に生き抜く人々の姿に激しく胸を打たれた。語り継ぎ、言葉に残すということは、一つの時代を生きた者、一つの時代とともに消えていった者の魂を鎮め、永遠の命を吹き込むということ。それは彼らが後へと残した明日への希望へと繋がっていく。感動に包まれ、胸の震えが止まらなかった。2017/07/18

そふぃあ

35
魔法が息づいていた時代から軍政下の恐怖へ。何かとても恐ろしい出来事を語ろうとするとき、フィクションの力が必要になる。だからこの物語では精霊たちやクラーラが不思議な力でトゥルエバ家を守っていた。ひいては中南米でマジック・リアリズムが花開いたのは、この驚異の土地が社会的情勢に蹂躙されるのを、虚構の力無くしては語れなかったからではないかと、深く研究したわけではないなりに考察した。 よく『百年の孤独』と比較される本作、似ているけどでも、唯一無二の作品だった。あと、『赤朽葉家の伝説』をもう一度読みたくなった。2017/08/07

アドソ

23
左派の大統領候補が当選し、政情が不安定化してクーデターに至ったあたりから俄然面白くなってきた。いや、これがほとんど実際に起きたことかと思うと面白がってもいられないのだけれど。下巻後半だけでも十分小説としてなりたつと思うけど、やはり作者は全部をひっくるめて一つの物語にしたかったのだろう。「百年の孤独」と比較されるのは仕方のないことだとして(比較されること自体がすごいけど)も、やはりそれは表面的な比較でしかないと思う。2018/06/06

コジ

22
★★★★☆ 南米の女性作家が紡ぎだす壮大な人間ドラマ。封建的な時代から社会主義化、軍事クーデターによる混乱と激動の世で愛に生き、家族の為に生きた三世代に渡る女性たち。そして自身の思想信条を貫き通した男たち。下巻に入って物語の重厚さ増し方には目を見張るものがあった。正直、最近読んだ物語の中でも情報量とクドさは群を抜いていて、もしもこれが、陳腐な恋愛物であったなら途中リタイアしていたかもしれない。それでも読み手を引きつける魅力と力強さは濃厚な物語を好む方であるなら一読の価値はあると思う。l2017/09/07

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