出版社内容情報
狂気のかぎりを尽くしてローマ少年皇帝の生を描きながら「歴史」の秘めた力としてのアナーキーを現出させる恐るべき名作を新訳。
アントナン・アルトー[アルトー,A]
1896-1948年。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を必死に試みて、後年、精神病院へと監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている。
鈴木 創士[スズキ ソウシ]
1954年生まれ。著書に『アントナン・アルトーの帰還』『中島らも烈伝』『魔法使いの弟子』。訳書に 神の裁きと訣別するため』(共訳)『狂人の二つの体制』(共訳)『歓待の書』『ロデーズからの手紙』。
内容説明
未来を震撼させる巨星アルトーのテクスト群に「比類なき仕方で君臨する」(ドゥルーズ)名著『ヘリオガバルス』を第一人者が新訳。十四歳で即位して十八歳で惨殺されたローマ少年皇帝の運命に究極のアナーキーを見出し、血塗られた歴史の深部に非有機的生命=「器官なき身体」の輝きを開示する稀代の奇書にして傑作が新たな訳文によってよみがえる。
目次
第1章 精液の揺り籠
第2章 諸原理の戦争
第3章 アナーキー
補遺
著者等紹介
アルトー,アントナン[アルトー,アントナン] [Artaud,Antonin]
1896‐1948。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を試みて、後年、精神病院に監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』、『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている
鈴木創士[スズキソウシ]
1954年生まれ。『アルトー後期集成』(全3巻)を宇野邦一とともに監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
HANA
マリリン
恋愛爆弾
橘