河出文庫<br> リンバロストの乙女〈上〉

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河出文庫
リンバロストの乙女〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309463995
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

美しい森の端に住む少女エルノラは、母に阻まれながらも進学を決める。村岡花子が、「アン」シリーズとともに愛していた永遠の名著。

【著者紹介】
1863-1924。米作家、博物学者。インディアナ州生。1886年、リンバロストの沼地のあるジュニーヴァへ移住、雑誌への寄稿を開始。初小説『そばかすの少年』(1904)と続篇の本書が大ベストセラーに。

内容説明

リンバロストの美しい森の端に住む、優しく賢い少女エルノラ。実の母親に無慈悲で理不尽な仕打ちをうけながらも、虫の収集で学費を稼ぎ、町の学校に通うことを決意する。翻訳者・村岡花子が、「アン」シリーズとともに愛した永遠の名著。村岡花子がこの作品との出会いを綴ったエッセイ「夏のおもいで」を特別収録。

著者等紹介

ポーター,ジーン[ポーター,ジーン] [Stratton‐Porter,Gene]
1863‐1924年。アメリカの作家、博物学者。インディアナ州に生まれ、豊かな自然の中で成長する。1886年、結婚を機にリンバロストの沼地のある同州ジュニーヴァへ移住。鳥類や昆虫の写真を撮りながら、雑誌へのコラム寄稿を始める。初めての小説『そばかすの少年』(1904)および、その姉妹編にあたる『リンバロストの乙女』がそれぞれ200万部を超える大ベストセラーとなる

村岡花子[ムラオカハナコ]
1893‐1968年。山梨県甲府市生まれ。翻訳家・評論家。東洋英和女学校卒業。山梨英和女学校の教師、教文館の編集者を経て、児童文学の創作や英米文学の翻訳の道に進む。L・モンゴメリ『赤毛のアン』の日本への紹介者として有名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

48
最愛の夫を事故で亡くし16年以上も立ち直れないケート。残された一人っ子のエレノアに愛情を注げず、冷たい。そこまで夫を思い続ける情の濃さに恐れさへ抱きます。邪険にされながらもエレノアは気立てが良くて賢い美しい娘へと育ち、高校生に。学費も衣服もリンバロストの森での蛾や昆虫、珍しい草花、コケの採集で稼ぎ出します。エレノアも素晴らしいのですが、ビリーが健気で可愛い。食べ物を独り占め出来ない性分。好きな物は真っ先に食べてしまう自分が恥ずかしい。なんて親か!と思ったケートが、後半いじらしくなってきました。下巻へ。2016/08/27

emi

34
リンバロストの美しい森の端に住む、少女エルノラの成長物語。実のお母さんにあんなに虐げられても、健気に学校へ行くために蛾や虫の収集をして、売ってお金を作るなんて、物語とはいえ昔の話はハードです。おじさん夫婦の援助も断って、自力で生きようとするエルノラに、気安くがんばれなんて言えませんが、後半お母さんの闇に多少の同情もわきました。ストーリーは過酷ですが、途中出てくる自然や食べ物の描写は、とても豊かで想像力をかきたてます。お母さんとの仲直りができるのか、無事に大学へ進学できるのか、早くも下巻が気になってます。2015/10/10

慧の本箱

16
梨木香歩氏の「物語のものがたり」で興味を持って手にした本書。一体全体これは何!?と言いたいような母と娘のキャラ設定。超の付く出来過ぎの娘エルノラと鬼継母かと疑いたくなる実の母親コムストック夫人。なんだかなあ~と・・思いながら下巻へ。2023/05/20

yuki**

14
少女エルノラの真っ直ぐな姿勢に心打たれます。「そばかすの少年」の姉妹編ということもあり、物語の繋がりにもまた胸が高鳴る。下巻が楽しみ。2015/07/21

鳩羽

13
今風にいうと毒親の話になるのだろうか。夫が死んだことで頑なになり、財産を切り崩すことをよしとしないエルノラの母親は、娘の世話をせず、エルノラは学校に行って散々恥ずかしい思いをする。けれど成績優秀で寛容なエルノラは、周囲の人々の助けを得ながら、学生生活を充実させていく。母親もたまには優しく、何度もうまく行きそうになるのだけど、その度に手のひらを返すようにひどい仕打ちをする。でも、真面目でいかにも正しいといったエルノラよりも、この母親の方がなんとも人間臭く、読んでいて魅力的だ。2015/08/13

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