内容説明
世界中を魅了し、今なお愛され続けるビートルズ。歴史を変えたバンドは、なぜ分裂したのか。既にメンバーの二人が鬼籍にはいった今、本書は彼ら全員が「公認」した唯一の伝記だ。友人として四人と長くつきあってきた著者だからこそ知りえたビートルズの素顔を、あますことなく伝えた大傑作。
目次
第2部 ロンドンと世界(続き)(ビートルマニア;アメリカ;イギリス、そして再びアメリカへ;旅公演の終り;ブライアン・エプスタインの死 ほか)
第3部 一九六八年現在(友人たち、両親たち;ビートルズ帝国;ビートルズとその音楽;ジョン;ポール ほか)
著者等紹介
デイヴィス,ハンター[デイヴィス,ハンター][Davies,Hunter]
1936年生まれ。『サンデー・タイムズ』記者を経て、小説やノンフィクションなどの著作多数
小笠原豊樹[オガサワラトヨキ]
1932年生まれ。翻訳家、詩人、小説家
中田耕治[ナカタコウジ]
1927年生まれ。批評家、翻訳家、小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shigoro
5
絶頂とも言える、66年のツアー、67年のエプスタインの死があり、そっから一気に萎んだ感じもする。しかし一時的なブームを終わらし後での、作品も後世の名作として残っているので、熱狂から安定へとなるわけだが、落ち付いたことによって考え方の幅も広がり、必然的に解散へと向かっている感じだな。それにしても行くとこまで行くと、なぜかアーティストは宗教にハマる傾向があるな。 2012/09/16
ちょむ
3
書かれたのは1968年。4人全員の『公認印』を受けて存在しているビートルズ本ってこの本だけなのね。だからこそ無理に捻じ曲げられている部分があったり当時は理由あって書けなかった部分があったりするのは著者が本文で述懐しているところだけど、そんなのはこれだけのボリュームの前では特に気になりません。一番ささるのは、やっぱりジョンの死後に、ポールが著者に電話で話した内容の部分(載ってるのあとがきだけど)。40年の時間の流れを追いながら、ポールの叫びを身につまされる思いで読めるのはこの本だけのような気がする。2010/09/24
guanben
1
原書は1968年刊行だが、巻末に85年に加筆された章が収録されている。そこでようやく解散の内幕にも触れている。筆者の個人的な見解としているが、やはり直接の原因はやはりオノ・ヨーコとのこと。2021/06/25