内容説明
1968年に刊行され、世界中でベストセラーになった性風俗史。神話・伝説が語る先史人の性意識をはじめとして、シュメール人とメソポタミアの諸民族が遺した史上最古の恋物語、エジプトの兄弟姉妹婚や割礼儀式、インドの「カーマ・スートラ」、旧約聖書の舞台イスラエル、少年愛のギリシア、ヴィーナスの町エトルリアとローマなどを、図版とエピソード満載で描く。
目次
1 生きる欲求―最初の人間たちと原初の人間たち
2 「女の腕のなかで楽しめ」―メソポタミアの諸民族
3 「妹をわきに」―エジプト人
4 「最愛の女を抱いて」―インド人
5 「あなたの愛はぶどう酒よりも好ましい」―イスラエルの子ら
6 「美しいものは善く、善いものは美しい」―ギリシア人
7 「ヴィーナスの町」―エトルリア人とローマ人
著者等紹介
フリッシャウアー,パウル[フリッシャウアー,パウル][Frischauer,Paul]
1898‐1977年。オーストリアの著名な文化史家。大学で歴史を国家学を専攻、1920年代には、ウィーン、ベルリン、ロンドン、パリでジャーナリストとして活躍する。その文化史的な著書の多くは各国語に翻訳され、多くの読者を獲得している。その功績によりオーストリア連邦大統領から名誉学位を授与された
関楠生[セキクスオ]
1924年、静岡県生まれ。東大独文科卒。東大、独協大教授を経て、東大名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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結城あすか
2
風俗といっても一般的な意味ではなく、いわば性風俗に特化した意味合いだけど、どちらかというと社会の性に対する意識の変遷というものを綴ったものだにょ。いきおいエロを対象とした好事的な内容なんか入る余地などなく、遺跡から発掘される土偶や神話を元にその時代の性に対する傾向をまとめた学術的な内容にょ。しかし、どちらかというと時代が下がるに連れて性の概念というよりは歴史事件をそのままなぞっただけの内容だし、それも神話や歴史書の文献を要約しただけって傾向が感じられて、あまりおもしろくないにょ。2006/03/16
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