内容説明
通称“のっぽ”ことエルネスティーヌがメグレに奇妙な話を持ちこんできた。金庫破りで有名な彼女の亭主がある邸宅に忍びこんだところ、女の死体に出くわしたというのだ。彼は泡を食って逃げ出し、彼女に電話でその話をしたあと、行方をくらましてしまう。メグレはさっそく件の家を訪ねる。しかし死体はなかったし、その家族は泥棒にはいられたことすら否認する…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
13
1951年発表。ドイツ軍が去って間もない頃の作品とは思えない。いかにもフランス小説らしい泰然さ。翻訳も気に入った。登場人物がきちんと宗教結婚を遂げたと主張するのに「あの人はお宗旨を守っていました」。宗教とも信仰とも言わない古風を感じる。そう語る金庫破りの女房から電話があった。仕事で忍び込んだ亭主が死体を発見し、剣呑に感じ逃亡した。亭主に罪の及ばぬよう殺人者を見つけてほしいと言う訴え。メグレは真実味を感じて捜査に掛る。証拠のない中、強引に容疑者を呼び出し、深更に及ぶ尋問で自白を求める記述。こういう小説もある2023/06/29
ホームズ
13
泥棒に入った先で死体を見つけたとの通報。始まりからしておかしな展開。今回もメグレ警視が相手をするのは歪んだ家族。何かを隠しお互いに色んな感情を潜ませて暮らしている人達の証言を聞きながら事件の捜査をしているメグレ警視。精神的に強くないとやっていけないな~って感心してしまう。2019/10/23
YuiGaDokuSon
2
初めてのメグレシリーズ。死体も被害届けもない殺人事件につじつまの合わない証言だけをたよって確証のない捜査が続けられる。仮定を元にあてのない尋問と平行して出てくる事件の鍵が、なんとも無謀で不安定で、かつ犯人がどう折れるのか気になって読み進めてしまった。慎重と無縁のでたとこ勝負ぶりが面白い。2009/05/24
umigame
1
2022年8月現在においてジョルジュ・シムノンのメグレ警視ものは、殆ど絶版になっており、入手するにせよ古本市場において値段が高騰している状況である。こんななら、30年前とか、推理小説全盛期創元推理文庫や早川ミステリー文庫とかで買っておけばよかったとも思われる。フランス語だったからなのかとも思うが、アルセーヌルパンものは、あったのだからそうでもないのか?要するに人気がなく売れなかったからだと思われるのだが、、続く2022/09/22
kanamori
0
☆☆☆2014/09/28
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- 和書
- 味人 〈2005水無月〉