内容説明
メグレ警視のところに、見知らぬ男から電話がかかってくる。数人の男からつけ狙われ、生命が危いと告げ、助けを要請する。メグレは男の告げた場所に刑事を派遣するが、彼はすでに立ち去ったあとであった。深夜、電話の主とおぼしき男の死体がコンコルド広場で発見される…。死体の見許割出しから犯人逮捕まで、推理とサスペンスをリアルな筆致で描く最高傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
53
【kindle】【メグレ警視シリーズ1作目】見知らぬ男達につけられている。殺される、助けて…という電話がメグレ警視の元にかかってくる。電話の主は人混みを選び様々な場所から電話をしてくる。メグレ警視は部下と共に捜査に乗り出すが…。アガサ・クリスティのポアロを完璧とするならば少し抜けた所を感じるメグレ警視。人間味に溢れ親しみが湧く人物像。メグレ警部シリーズをすっとばして読んでしまったがかなり楽しめた。メグレ夫人も好印象。3582019/11/22
bapaksejahtera
16
シムノンは二作目だがメグレは初。主人公登場から20年経っての作品だが、超人的な推理力で読者を騙すでもなく部下を賢明かつ穏やかに駆使して事件解決を図る手法が気に入った。原作もそうなのだろうが、短い文章を連ねて説く文体も老耄に優しく心地よい。パリ警察の主人公警視の許に自分を付け狙う人間がいると妄想に駆られた老女が来訪。この時同時に別の電話が掛り、複数の男達に追われていると真に迫る訴え。出だしも良い。ゆったりとした、軽みに溢れた捜査の結果、次第に残虐な殺人事件が背景に浮かび上がる。戦前欧州の周辺事情も興味深い。2023/06/06
マーブル
14
読み始めてすぐに感じるのは、抜群の安心感だ。メグレの人となりがそのまま作品全体にも通ずるかのよう。もちろん、それはシリーズを通じて読んでいると生じる「慣れ」や「親しみ」であるかもしれないが、それだけでもない気がする。執務室の描写。パリの街並みの様子。寡黙な上司とそれを敬い、忠実に従う部下たち。 警察ものの面白さのひとつは、組織が描かれていることだろう。有能な上司や、忠実な部下。あるいは組織間のいがみあい。やはりメグレは面白い。2025/04/04
有沢翔治@文芸同人誌配布中
4
メグレのもとに老婦人が訪れた。娘が自分を毒殺しようとしていると語るのだった。この日、似た相談がもう一つ。数人の男が自分を殺そうとしている、という電話が掛かってきたのである。半信半疑で聞いていたが、その日の深夜、男の死体が発見された……。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51498902.html2018/07/10
notmyKey
4
今度メグレの映画があると聞いて、昔偕成社文庫でメグレ警視を読んだなあと、どんな話かは全く思い出せないのですが、とにかく本当に格好良かった…あれは短篇集だったから長編を読んでみればいいかしら、と図書館で目についたものを借りました。最近本を読むとすぐ眠くなってしまって、大分ゆっくり読みました。のであんまり話をわかっていないかも…あと元気を出したくて読む本ではないかも……しかし華やかではないかっこうよさと奥さんの安心度はさすが昔の私の保証付きでした。2023/04/17




