内容説明
シャーロック・ホームズは生みの親コナン・ドイルの手によっていかに創造されたか?それはかならずしも、ドイルの本意によって生み出された正統の嫡子ではなかった…。激動の時代ヴィクトリア朝の社会・風俗や時代背景をたんねんに描写しながら、ドイルの先祖、親兄弟、そして恋愛・結婚生活などの綿密な調査の上にたってドイルの生涯を描き、名探偵誕生の秘密に迫る伝記文学の傑作。
目次
1 カトリック教育
2 サウスシー時代
3 シャーロック・ホームズ登場
4 探偵たちと推理
5 ホームズ凱旋
6 地位の強化と恋
7 ボーア戦争
8 エドワード七世時代の典型的人物
9 シャーロック・ホームズのライヴァルたち
10 正義への戦い
11 未知の世界へ
12 第一次世界大戦
13 あの世からの声
14 妖精たちがやって来た
15 晩年
ホームズは生きている
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョニジョニ
14
理路整然とした名探偵を生み出しておきながら、他の作品はパッとせず、降霊術にハマり、トリックで撮られた妖精の写真に興奮するコナンドイル。トンデモおじさんという印象だったけど、人類初の世界大戦で弟と息子を亡くし、同じような境遇の、読者からの手紙を散々読んでいたであろう立場を想像すると、有名人ならではの苦労もおもわれます。時代背景に思いを馳せながらホームズを読みなおすと、また新鮮で面白い!2020/11/22
rbyawa
3
a129、おそらく世界で一番有名な探偵小説の主人公の名前で(国が限られるにしても日本に伝わってる時点で相当w)、なんというかさて、なんでそこまで愛されたのかなぁ、と考え直すと実はよくわからない。ヴィクトリア朝時代の中流層が、上流層が愛したという理由はわからないでもないんだけれども、それ以外は、と言われるとふと止まってしまう。コナン・ドイル自身は正直生涯を落ち着くことないふわふわした人物だったようだが、ホームズは永遠に生きるだろうと著者さんは言う。好悪抜きにしてとりあえず理解する。でもなんでだろう?2010/09/17
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- 和書
- 僕が親ならこう育てるね