河出文庫<br> イギリス怪談集

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河出文庫
イギリス怪談集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 456,/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309460703
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

怪異物語の宝庫、怪談の本場イギリスの珠玉の短篇を選りすぐり、新訳でおくる傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kasim

29
現代ではすごく怖い、わけではないだろうけどどれも雰囲気のある物語。言葉で恐怖を表すためにどれほど語りの技が必要か再確認できる。ブラックウッドやストーカーの暗い閉鎖空間系も巧みだが、聞く人を魅了し死に至らしめる甘美な歌声を描くヴァーノン・リーは恐怖だけでなく聴覚も言語化してみせる。小学校の図書室で出会って以来大好きなクロフォードの「上段寝台」。その後作者も題も忘れ、大学生の時に同じ河出の岡本綺堂訳で再会した時の嬉しかったこと。久々の再読だったが裏切られなかった。作り物の楽しさ。表紙はマーヴィン・ピーク。2023/05/16

かわうそ

21
河出文庫の怪談集を何冊か読んできたけど、その中でも幽霊屋敷ものはじめいわゆる怪談っぽい怪談が多かった印象。話がストレートな分、語り口勝負みたいなとこがあります。お気に入りは「霧の中での遭遇」「目隠し遊び」「ハリー」あたり。2020/04/26

あたびー

11
#日本怪奇幻想読者クラブ 読書会の為再読。半分くらいは割と最近読み返した古典的に有名な作品が収められている。近頃再版され、表紙がかっこいいのだが、私の持っているのはこの古いガイコツ嬢のもの。新版は見ていないのだが、この旧版でも字がちっさいくせに結構な厚みなので、字を見やすく大きくしてあったら新版はかなりのヴォリューム感なのでは?有名どころと、この版の中では作者略歴不詳とされている二名の作品が含まれている。ブラックウッドは二編。初版1990年だが、ちょっと訳文が堅い印象のものも。2019/05/13

madhatter

2
ようやく手に入った。ずっと欲しかった本。近年アンソロジーに収録されたものも多かったが、十分楽しめた。収録作が粒揃いだ。トップバッターの「霧の中での遭遇」からして、単なる幽霊談に止まらない、捻ったオチがもう堪らない。また、由良氏の訳を初めて意識して読んでみたが、細かく工夫されていて、私好みだった。特に「ハリー」は、女性らしい柔らかな語り口で訳してあるのが良い。怪談は語り口にも左右されることをわかっていらっしゃる。その他お気に入りは「赤の間」「ノーフォークにて…」「おーい…」(既読除く)。2010/06/09

Нелли(ネリ)

1
こんなところでロマン派めいた作品に出会うと思っていなかった(ヴァーノン・リー)。掘り出し物。怪奇の正体には一切言及せず恐怖そのものを描いた「目隠し遊び」が好き。タイトルもいい。ところでこういうアンソロジーでの原題綴りミス発見率は異常。ロウィーナ(Rowena)がRewanaになってる2018/07/27

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