内容説明
１７８９年７月１４日、蜂起した市民はバスチーユ監獄を解放、ヴェルサイユに向けて行進をはじめた。そして、それは栄華をきわめたマリー・アントワネットの没落の始まりだった。フェルゼン伯や友人の、必死の救出作戦もむなしく…。わずか３８歳で断頭台に散った悲劇の王妃の波瀾の生涯を受惜こめて描きながら、フランス大革命の光と影の真相に迫る、歴史伝記文学の巨匠の世界的な代表傑作。
感想・レビュー
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Gen Kato
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下巻では、当たり前のようにアントワネットの手の中にあったものが次々と指の隙間からこぼれていく。だが、ツワイクの筆は精緻かつ冷静でありつつやさしい。ギロチンにかけられるアントワネットには、夫との友情もフェルゼンとの恋も残されていた。そして、この伝記が書かれたことこそが、この女性に対する最大の贈り物かもしれない。2014/02/10
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- 和書
- もぐら 〈讐〉 中公文庫
