河出文庫<br> シャーロック・ホームズ17の愉しみ

河出文庫
シャーロック・ホームズ17の愉しみ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784309460536
  • NDC分類 933

内容説明

イギリスはホームズを生んだ国だけあって、シャーロッキアンも数多く、そうそうたるメンバーが顔をそろえている。たとえば本書に登場する、「熊のプーサン」のA・A・ミルン、推理作家のドロシー・セイヤーズ、ディクスン・カーなどもそうだ。彼らはホームズ物語と作者ドイルをめぐって蘊蓄を傾け、多彩な話題をくりひろげる。本書はその有名なエッセイを集めた古典的なアンソロジーである。

目次

パスティシュ テトフォドの恐怖(エイドリアン・コナン・ドイル)
パロディー ホームズの日記より(モーリス・ベアリング)
パロディー ワトスン先生大いに語る(A・A・ミルン)
研究 「ホームズ物語」についての文学的研究(ロナルド・A・ノックス)
批評 事件発生年代に関する問題(S・C・ロバーツ)
伝記 ワトスン医師(デズモンド・マッカーシー)
研究 「赤髪組合」に書かれている日付について(ドロシー・セイヤーズ)
ワトスン伝 「深靴をもってこさせてくれ」(アーサー・マーシャル)
告白 ホームズ研究書について―正典派の信仰(バーナード・ダーウィン)
追悼記 シャーロック・ホームズ逝く(E・V・ノックス)
パスティシュ 才能ある素人探偵の事件(J・C・マスターマン)
研究 青いガーネットのたどった道筋(ギャヴィン・ブレンド)
エッセイ 「もう一杯貰おうか、ワトスン!」(ジョン・ディクスン・カー)
さし絵評論 「依頼人が階段を登ってきたよ」(ジェイムズ・エドワード・ホルロイド)
パスティシュ 甥が語るモリアーティ死亡の秘話(W・S・ブリストウ)
研究 1891年4月から1894年4月まで(ロード・ドネガル)
研究 ベイカー街の裏庭(バーナード・デイヴィース)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

timeturner

8
いやあ、究極のオタクアンソロジーって感じ。どの作者も真面目に嬉々としてテーマに取り組んでいるのが伝わってきて、ムフフと顏が崩れてしまう。執筆者の誰もがホームズやワトソンは実在の人物であるという信念のもとに議論を積み上げているところが素晴らしい。2020/03/21

鐵太郎

6
総じて、正統派ですね。ドイルが書いた探偵小説などとは誰も書かず、シャーロック・ホームズとジョン・ワトスンが実在の人物であるという「確信」の上にある大人の遊びです。マニア本と言っていいよね。この本は、英米のホームズ研究家の研究ぶりを日本に紹介した最初のものだそうな。翻訳者の小林司・東山あかね御両者は、むろん有名なシャーロッキアンご夫婦ですが、あとがきで日本にももっと心にゆとりを持ってこんな遊びがもっと大きくなっていいよね、と書いています。そんな時代だったんですね。2010/04/27

SEI

4
1967年に出版されたシャーロキアン必読の書。ビギナーである私はそれを初めて読んだわけだが、端を開くこととなったノックスの論文、それに対するロバーツの反論など、まさしく『基本』が詰まった本だった。だが堅苦しいものばかりではなくワトスン・モリアーティを持ち上げた偽作や贋作、ホームズの追悼文を模したものなど、バラエティー豊富。訳者が付け足したらしい挿絵が内容とリンクしてないのが少し残念だが、肩肘張らずに楽しめる入門書だった。2017/10/06

アルクシ・ガイ

2
単行本。ワトソンが始終日付けを間違えること、なぜ妻のメアリーは彼をジェイムズと呼んだのかなど、見慣れた突っ込みが満載でした。2022/12/14

YK

1
世界のシャーロッキアンとマニアと研究家のための「ベイカー街221Bに上る17階段」。ホームズ作品で必ず話題になる事件発生年代、ワトソンの結婚歴、ホームズの卒業大学等に関する考察と研究論文、ベイカー街221B現地捜索、現役引退後のホームズとレストレイド警部などなど、コナン・ドイルの描いたホームズ作品が楽しめれば良い人から見ればどうでもいいようなスピンオフ満載感。しかしこれも「斜め上から見る楽しみ方」と捉えれば大いにアリだと思う。2025/02/25

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