出版社内容情報
禍々しくも美しい、絶望的世界が凝縮された本格恐怖短篇集。土地の因縁、呪いの伝播、怪異との邂逅……現実が崩れ落ち昏い狂気が立ち上がる。残酷、耽美、暗黒の限りを尽くした現代ゴシックホラーの極致!
◎解説=米光一成
【目次】
内容説明
黒い禁忌が渦巻く因縁の土地、逃れようのない不条理な呪いの伝播、現を侵蝕する樹下の夢…秩序と安全が保たれた日常は静かに崩れ落ち、昏い狂気が色濃く立ち上がる。禍々しくも美しい、絶望的世界が凝縮された本格恐怖短篇集。残酷、耽美、暗黒の限りを尽くした現代ゴシックホラーの極致!戦慄の7篇を収録。
著者等紹介
高原英理[タカハラエイリ]
1959年生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程修了(価値システム専攻)。博士(学術)。1985年第1回幻想文学新人賞受賞。1996年第39回群像新人文学賞評論部門優秀作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
jam
50
仕事で土地の来歴を遡ることがあるが、土地には根深いものがあり、文書館で古文書を開くこともあった。空白地帯として多いのは「赤線、青線」と呼ばれるもので、一見普通の土地なのに公図上は地番の無い土地であり、かつては細い里道や小川だった場所が、細くたなびくように這う。都会には少ないだろうが田舎ではまだ多い。忘れ去られた名残りが、いざ整備しようとすると俄かに存在し、それも、四方八方の公図を突き合わせ、ようやく浮き彫りにされる。束の間、その遥かな里道や小川に思いを馳せるが、処理の煩雑さはまさに抒情的恐怖群。2026/08/14
あたびー
40
なーんか読んだ感じのするものばかりと思ったら、「高原英理恐怖譚集成」「エイリア綺譚集」に収録されている作品だった…改題して出版はやめてくれ〜。再読して楽しかったけれども。どれもこれもイヤで怖いお話を美しい文章で綴ったものばかりです。2026/04/10
ちょん
31
(1冊目)とんでもない本を読んでしまった✨怖いのとおぞましいのがゾワゾワゾワゾワ。表紙からしておかしいんだけど、内容はもっとおかしい。何回も読み直したい読み込みたい怖い本。良き本に出会えました📖´-2026/06/02
Shun
29
表紙のなんとも言えない妖しさと一瞬で意味の掴みにくいタイトルも、読み進める毎にしっくりくる味わい深いホラーの境地。これはジャパニーズホラーならではの土着信仰やその土地に伝わる禁忌や呪い、その他の邪悪な何かが根底にある小説群だ。こんなにも怖ろしい物語を怖い怖いと思いながら何故読もうとするのか。いつも思いながら読んでいたが、奇しくも巻末解説でその心理について論じてありました。フィクションと分かっているからこそ安全地帯から恐怖を愉しむことができる、と。しかしこの本の恐怖はその垣根を侵食してきそうな勢いだった。2026/06/06
そふぃあ
23
かなり面白く、粒揃いの短篇集だった。どの作品も甲乙付け難い。個人的好みでは「呪い田」が特に面白かった。 ただ、人に薦めるのは躊躇られるほどに怖く、グロかった。皮膚がゾワゾワする。 単行本版にはあって、編集の都合で文庫版から抜かれた「グレー・グレー」は、『平成怪奇小説傑作集3』(東雅夫 編)に入っていたので読むことができた。2026/04/27




