出版社内容情報
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内容説明
カナダで突如伝えられた、乳がんの宣告。異国の地、言葉の壁、蝕まれる心と体―生を繋ぎ止めたのは、差し伸べられる手、本の中の一行、流れ続ける音楽、そして「書くこと」という祈りだった。泣きながら笑い、笑いながら前を向く。剥き出しの言葉で綴られた著者初のノンフィクション。生きる勇気が湧いてくる、魂の全記録。第75回読売文学賞受賞作。
目次
1 蜘蛛と何か/誰か
2 猫よ、こんなにも無防備な私を
3 身体は、みじめさの中で
4 手術だ、Get out of my way
5 日本、私の自由は
6 息をしている
著者等紹介
西加奈子[ニシカナコ]
1977年、イラン・テヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004年に『あおい』でデビュー。2007年『通天閣』で織田作之助賞、2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で直木賞、2023年に刊行した本作で第75回読売文学賞(随筆・紀行賞)、「書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト 2023」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
at-sushi@進め進め魂ごと
58
コロナ禍の最中、カナダで乳癌が見つかり、言語の壁や、日本に比べるとハードモードとしか言いようのない異国の医療体制に振り回されながらもサヴァイヴした著者の闘病体験を綴ったエッセイ。外国人との対話も全て関西弁に変換され、重い体験談にも関わらず独特の軽みがある。両乳房を失ってなお「私は私で、私は女で、私は最高だ」という超ポジティブなメッセージや不屈の作家魂に猪木のビンタばりに闘魂注入される。ほんますごいわ。2026/05/11
Karl Heintz Schneider
46
「蜘蛛の多い家だった。」えっ!そっち?出だしの文章を読んで思わず叫んだ。一時期読友さんがこぞって感想記事をあげていたこの本。たまたま図書館の棚で目に付いたので手に取ってみた。もっとふわっとした日常生活の記録かと思いきや内容は思ってたよりずっとヘヴィ。これを書くために、ここまで生き延びてくれて、もうそれだけで天晴れ!これって男性が読んでもいいの?そんなことまで赤裸々に描かれている。そんな中でも会話文が関西弁になっている。カナダ人が関西弁(笑)ヘヴィな内容にあえてボケを入れたのは大阪人の矜持なのかもしれない。2026/06/26
カブ
46
カナダで突如、乳がんと宣告された著者のノンフィクション。事実だからこそ心に突き刺さるものがある。人はひとりじゃないんだと強く感じる。読んでよかった。2026/05/24
Kei.ma
32
夜蜘蛛は・・・などと良くないことが気になって。そう思いながら読んだ。︎◆こわいよー、こわいよーと叫んだ◆ハロウィンには骸骨を顔に描いた。◆(抗がん剤治療のあと)もう許してください◆ただ生きてるだけでええちゃうん◆手術だ・・・◆嬉しくて泣いた◆久しぶりに頭痛なしで目覚める、嬉しい、嬉しい、嬉しい!!!!! 以上が読者が受け取った言葉。人にはそれぞれの哲学があるのでしょう、心に響く作品でした。書店に「西加奈子」が山積みされたら、きっと!2026/05/27
ハッピーえんど
31
バンクーバー滞在中のご自身の乳ガンの闘病記。 お元気になられて本当に良かったと思います。 かなりシビアな内容ですがセリフが大阪弁だったりとどことなくユーモアも感じる文章が読みやすくて良かったです。 治療のことだけでなく、カナダと日本の違い、カナダの医療事情、コロナ下でガン治療が後手に回っていた状況、ダイバーシティの話題などの内容も語られており、興味深く読ませて頂きました。 大勢の方から支援を得られるのはご本人の人柄ですね。 それにしても手術の後、すぐに帰されることには本当に驚きました。2026/06/25
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