内容説明
この本はいまも変わりつづけている―震災後、福島にゆかりをもつ人々のもとへ赴き、その声にしずかに耳を傾け、そこから浮かび上がった7つの語り。帰りたいあの場所へ思いを馳せながら、住まいを転々とし、新たな生活をつくりゆくこと。「『想像ラジオ』で自分は勝手にしゃべってしまった。今度は聞く番だ」と語る著者が、ライフワークと自らに課すモノローグ・シリーズ。
目次
WITH COWS
THE MOTHERS
RADIO ACTIVITY
A FLOWER
A LIFE OF A LADY
A FARMER
A DANCER
著者等紹介
いとうせいこう[イトウセイコウ]
1961年東京都生まれ。作家、クリエイター。88年に『ノーライフキング』で小説デビュー。99年『ボタニカル・ライフ』で第15回講談社エッセイ賞、2013年『想像ラジオ』で第35回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みり
2
福島の方達が東日本大震災を自分自身の経験として語ってくれている。あの震災がなければ普通に幸せに暮らしていただろう一般の方たちが味わわなくてはならなかった恐怖や不安は計り知れないけれど、そんな中、日々の生活を続けていき、立ち上がり対処しさらには乗り越えていこうとする強さや勇敢さ、他人やいつも犠牲となり後ろ回しにされる弱いものたちへの愛の深さや正義感などに心を打たれた。2026/05/09
gackkkey
1
「あの震災」を経験した9人の女性たちの語りがまとめられている。公式な記録や報道だけでは知り得ない事実が聞き手である筆者のモノローグにより残されており、資料としてとても貴重。この世界に確かに存在した街や人々やその生活のことを忘れないようにしたい。2026/04/04
ponnnakano
0
書店でたまたま見かけて、これは2011年当時日本にいた者として読まなきゃいけない本だと思って手に取りました。もちろん東日本大震災で被害を受けたのは福島だけではないけれど、原発事故によって突然に全てを奪われたのは福島の人達で、忘れてはならないし語ってくれるなら聞きたいと思いました。この本に登場する白い花の話が収録されていて、とても短いが自分も含め多くの人に響いたのではないかと思いました。文庫なので実際の聞き取りは少し前のようですが、今はいくらか良い状況になっているのかと気になりました。読むだけでいいのかな?2026/05/20
Kuliyama
0
当事者の方から直接話を聞いているような気持ちになりました。自分は何もできず、せめてこの本を他の方にお薦めしてみようと思いました。2026/04/06
taro035212
0
読んだ以上はもうこれは聞き手語り部のひとりとして誰かに繋いでいかなければという勝手な使命感に駆られた。教科書や記念館に飾られない人たちの声こそ未来に残って欲しいなと。あと解説がすごくいいなと思ったら永井玲衣サンなのね。2026/02/22
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