出版社内容情報
悪いのは不倫した「僕」だってもちろんわかってます。でも……。胸の奥でざわつく本音がスパークする表題作「嫌いなら呼ぶなよ」。プチ整形を明かしたら職場で執拗にいじられた「私」。吹っ切れて一発逆転を狙ったら、まさかの大成功?(「眼帯のミニーマウス」)。いっそ開き直って人生のリミッターごと外せ! 心に潜む「明るすぎる闇」に迫る全4作収録。パンクな毒が炸裂する、綿矢りさの真骨頂。◎解説=ふかわりょう
【目次】
内容説明
悪いのは不倫した「僕」だってもちろんわかってます。でも…。胸の奥でざわつく本音がスパークする表題作「嫌いなら呼ぶなよ」。プチ整形を明かしたら職場で執拗にいじられた「私」。吹っ切れて一発逆転を狙ったら、まさかの大成功?(「眼帯のミニーマウス」)。いっそ開き直って人生のリミッターごと外せ!パンクな毒が炸裂する、綿矢りさの真骨頂。
著者等紹介
綿矢りさ[ワタヤリサ]
1984年、京都府生まれ。2001年「インストール」で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞、2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞、京都市芸術新人賞、2020年『生のみ生のままで』で第26回島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみのすけ
30
以前図書館で借りた本書。パンチの効いた綿谷節が面白くて、再読したくて文庫を購入。整形女、不倫男、綿谷という名のわがまま作家と4つの短編はどの主人公もキャラが濃っ!強烈!!!中でも「老は害で若も輩」を特に愉快に拝読。いい仕事をするためとはいえ、作家とライターは主張を曲げず、相手の悪口をメールに書きまくる。挙げ句の果てに26歳の男性編集者への不満もぐちぐちとメールに挙げ連ねる。怒りが沸点に達した男性編集者はいかに事を収めるのか。結末は非常に痛快で気持ちがいい。どれも鋭い毒に笑える。2025/08/11
よっち
30
妻の親友の家に招かれたら、そこで突然浮気をめぐってミニ裁判が始まる表題作ほか、心に潜む明るすぎる闇に迫る4つの連作短編集。プチ整形を繰り返す社会人女性、お気に入りのはずのYouTuberに執着するフリーター、パーティーに呼ばれたかと思って行ったらそこで突然始まった浮気裁判、作家・綿矢とインタビュアーの争いに巻き込まれた編集者。まさか著者自身が登場人物として出てくるとは思いませんでしたけど、身勝手で斜に構えている病んだ主人公たちが、精神的に追い詰められてゆく中で垣間見せる本音がなかなか印象的な物語でしたね。2025/08/07
mayu
28
ふっ(笑)スゲェや。という読み終えた後の気持ちは綿矢さんの本を読まないと味わえない感じだなぁと思う。私の中には無い要素を濃い濃度で持つ人達ばかり出てきて、不器用なのか器用なのかわからない(笑)でもこの世の中を自分のものにして上手いこと生きている様な気がする感じがする。出てくる人達の思考や行動にギョッとさせられながらもどんどん圧倒されていく。ぶっ飛んでるけど、いるよね、いやきっとこういう人間はいる。最初は読みづらいなんて思ってたけど、ちょっと経てばどんどん癖になってくる🥺そんな短編集だった。2025/08/24
エドワード
19
嫌いなら呼ぶなよ!このハイテンションが全編続く。コロナ禍の物語。標題作は、友人の新居のお披露目に呼ばれた男が、全員から不倫を断罪される話。「眼帯のミニーマウス」は女性と美容整形の腐れ縁。「神田タ」は飲食店員がユーチューブを始めたドタバタ劇。題名は芥川龍之介からネ。非常事態には色々あったね。「老は害で若は輩」作家とインタビュアーの揉め事に、若い編集者は困り果てる。綿矢さんは相当頭の良い方だね。随所に現れる隠しワード。「時すでにお寿司」「これがホントの腫れ物扱い」「焦点が涅槃」アラフォーを老害と呼ぶな、若者。2025/08/28
ryohjin
18
コロナ禍を背景に描かれた4つの短編。今どきの題材から、人の間のダークな部分に焦点を当てているのですが、それを突き抜けて明るいトーンでユーモラスに描ききった作者の文章力に引っ張られて、最後まで面白く読み通しました。読み終えてみると、共感できる人物は登場していないのに、これも人の世かと、切なさとともに受け入れている自分に気づきました。プチ整形やユーチューバーのファンなど、自分の知らない世界を見させてもらい、それも面白さにつながっていたと思います。2025/08/23
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