内容説明
諏訪神社は全国になんと約五千社。縄文時代の信仰と密接な諏訪信仰。その謎に、1諏訪―「聖地」から、2御柱―「忌柱」から、3モレヤ神―「神籬=ヒモロギ」から、4ミシャグジ―「石神」から、5縄文―「自然崇拝」から。―以上の五つのキーワードから迫り、諏訪の神とは何か、そして古代日本人の心意の姿を解き明かす。
目次
第一章 「諏訪」とは何か(「四社で一社」の不思議な形態;八坂刀売神と俗信 ほか)
第二章 「御柱」とは何か(御柱の意味;本殿のない神社 ほか)
第三章 「モレヤ神」とは何か(氏神としての「洩矢神」;諏訪社と守屋山 ほか)
第四章 「ミシャグジ」とは何か(根元の“古き神”;石神信仰 ほか)
第五章 「縄文」とは何か(農耕民族と狩猟民族という対立概念;森に住む神 ほか)
著者等紹介
戸矢学[トヤマナブ]
1953年、埼玉県生まれ。國學院大学文学部神道学科卒。専門は、神道・陰陽道・地理風水・古代史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紅咲文庫
29
御柱祭のドキュメンタリーを見たのがきっかけで諏訪大社や諏訪湖に行ってみたいと思うようになった。映画『怪物』ではマンションの窓から見える諏訪市の夜景の真ん中に、諏訪湖がぽっかりと真っ暗な穴のように見える様子が印象的だった。先日見た映画『鹿の国』も興味深かったけれどいろいろな疑問に解はない。この本もやはり解を出せるものではないけれど、もうフォッサマグナが出てきたあたりからわくわくする。地が裂けるほどの地震を鎮めるためにはるかはるか昔から生贄を捧げ祈ってきたという説には強さを感じる。→→2025/04/15
karatte
13
真・女神転生にて初めてミシャグジさまを目にしてより幾星霜、信州人としても身近でありながら謎に包まれた諏訪大社と御柱祭の正体や何故に諏訪湖そのものを祀らないのか?等々この界隈は大いに気になるところ。筆者曰く洩矢神=物部守屋、ミシャグジ=フォッサマグナ、土偶=ミケツカミとのこと。"本来であればこれらは各章に各一冊を費やし、全五冊でも書き切れないほどの壮大で奥深いテーマであるが、本書では「諏訪信仰の本質・源流」を解き明かすという目的に絞って論述することに限定した"2026/08/07
tyfk
8
古事記の出雲の国ゆずりのところで、タケミナカタの、千引石を手に取るとか科野(信濃)の国の洲羽海(諏訪湖)まで追い詰められたとのあたりが気になっていたら、たまたま新刊で見つけた。諏訪大社にまつわる多面的な謎を推理し、複雑に積み重なった歴史の層から、ミシャグジそして縄文へと遡る神道的なるものの根源が掘り起こされる。岡本太郎を批判してるのは面白かった。2025/03/10
ユ-スケ
4
学生の時になじみのあった諏訪、そして御柱 一度だけ死者も出る坂落しを見たことがあったのだが、その意味するところが本書のようなことだったとはさすがは研究者だと恐れ入りました いやあこの国の民俗というのは奥が深い2026/08/01
26-ring-binder
4
多くは仮説と分かってはいても古代の世界を歩くような興奮を感じるフィールドノートでした。信仰の姿というのは宗教と異なり、他者に自分の信じるものを押し付けないわけです。布教するべきものじゃないと。だから、その社会の外の人々には奇異なことをしているように見えたのでしょうね。古事記や日本書紀が描く正史との乖離は、その理由を深読みする手前に、もっと単純な「無理解」という当たり前の理由があったかもしれないと思いました。2025/10/30
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