内容説明
ドキュメンタリー製作のため、敬愛する作家ブコウスキーの足跡をたどる旅に出る作家「マーチダ」。プロデューサー・蟇目ヒシャゴ、笑福亭鶴瓶然としたディレクター・稲村チャルベなど、メディア界隈に棲息する外道どもに導かれる珍道中は、次第に地獄めぐりの様相を呈していく。最高にくだらなく、オフビートな実録ロード小説。
著者等紹介
町田康[マチダコウ]
1962年大阪生まれ。「きれぎれ」で芥川賞、『告白』で谷崎潤一郎賞、『宿屋めぐり』で野間文芸賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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練りようかん
20
海外旅行が大嫌いな小説家がテレビのドキュメンタリー番組に出演決定。飛行機に乗るまでも時間を取られ交渉は一方的でなぜ仕事を断わらないのかと悶々とするほどだが、揉め事は面白いなという腹もあるのだ。陳腐な発想でヤラセを偶発的な成功に見せようとする制作者の粘りがすごい。一周回ってまた元のプランを押し通すのだから、この時間なに?と何度も思った。それでも驚きと呆れの多様な表現が瞬間的な楽しみで、特に“総入れ歯にしようかと思った”が好きだ。言葉を生業とする者が言葉を通じさせることができない、苦悶と挑戦の物語だった。2026/01/14
鷹ぼん
6
年に何冊か読みたくなる町田康。今回は16年前に単行本で読んだ『真説・外道の潮騒』が、ようやく文庫化されたというので「再読」。表紙カバーの町田の写真がめっさカッコよろしい。アラーキーこと荒木経惟の撮影。今はもう…(泣)。「長幼の序」を重んじるがために、落語「代書屋」のごとく、話の通じない連中に振り回さっれぱなしの、マチーダ氏。ナウ橋君の「ぼくら、日本のテレビのシステムの被害者って感じですよね」がすべてな気がするが、それを伝えたいために文庫で368ページも費やすマチーダ氏自身もまた、「烏滸の沙汰なり」(笑)。2025/06/24
CEJZ_
3
1P18行。元の本は2008年刊。なぜ2008年に角川から出た作品が、15年たって2025年に河出から文庫で出たのか。ミステリアスだ。意味をつかめぬ表紙、解説なし、定価1320円、ミステリアスだ。いつかお進め文庫王国に紹介されるかもしれないし、本屋大将の発掘本になるかもしれない。はたまた古書店の手の届かない棚の上で、希少珍奇本として高額の値をつけ飾られ目の肥やしになるのかもしれない。エヌエイチケーをカワデショボーに置き換えると、新たな読みごたえがあるように思う。読了することで徒労にも似た長い旅を終える。2026/03/07
めい
3
自分なら絶対に空港で帰る。そもそも空港まで辿り着けるかも怪しい。徒労だなダンスでは済まない。2025/02/16
つね
1
★★★★✩いつもの町田節。2025/12/19




