河出文庫<br> 偏愛蔵書室

個数:
  • ポイントキャンペーン

河出文庫
偏愛蔵書室

  • 諏訪 哲史【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 河出書房新社(2024/12発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 24pt
  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年04月26日 16時49分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309421582
  • NDC分類 904
  • Cコード C0195

内容説明

古今東西の名作怪作100冊の魅力・魔力。万巻の書物の毒に惑溺してきた“小説狂”作家の眼に、文学は人の思いもよらぬ呪われた自画像を垣間見せる―。かねてより「文体」至上主義を奉じる著者の、特異な文章術指南書にして、郷愁溢れる文学的自叙伝。言語芸術の極北を知るための伝説の奇書、完全版ここに成る。

目次

不治の言語病患者―「チャンドス卿の手紙」ホフマンスタール
倦厭の闇、一瞬の光源―『檸檬』梶井基次郎
世界を造形するまなざし―『リルケ詩集』リルケ
「リアル」ということ―『遠野物語』柳田国男
漫画のなかの「詩性」―『赤色エレジー』林静一
「無限」に触れる筆力―『伝奇集』ボルヘス
「起承転転」の小説―「子之吉の舌」ほか 島尾敏雄
「幼年」という名の庭―『トムは真夜中の庭で』ピアス
選ばれた「文体」と「生」―「青炎抄」ほか 内田百〓
小説―「過剰性」の言語―『泥棒日記』ジュネ
いかに詩を「観る」か―『静物』吉岡実
「少女」の発明―『少女コレクション序説』澁澤龍〓
「無実の日常」を生きる―『愛について語るときに我々の語ること』カーヴァー
いざ、「枝路」の方へ―「蔵の中」宇野浩二
詩の言葉で小説を―『肉桂色の店』シュルツ
漢詩―視と聴の悦楽―『李賀詩選』李賀
「独身者」の愛の機械―『モレルの発明』ビオイ=カサーレス
「人外」―反地上の夢―『幻想博物館』中井英夫
「幼稚さ」への意志―『バカカイ』ゴンブローヴィチ
存在の「外」を覗く―『闇のなかの黒い馬』埴谷雄高〔ほか〕

著者等紹介

諏訪哲史[スワテツシ]
小説家・批評家・随筆家。1969年名古屋市生まれ。國學院大学文学部哲学科卒業。独文学者の故種村季弘に師事。2007年に小説「アサッテの人」で群像新人文学賞・芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

15
河出文庫去年12月に出たちょい古い新刊。「孤高の文学案内」とカラーページの本の写真に惹かれて買いました。著者はかなり昔に「アサッテの人」で芥川賞を受賞した方で、初めて読む本になります。新聞連載をまとめた本で「言語芸術」に照準を合わせた紹介らしいですが、思ったのとは違って私には読みにくかった。プルースト、ジョイス、夢野久作、ボルヘスなどは予想はついたが、書き方が難解に過ぎて、私には入って来なかった、漫画で林静一や丸尾末広があるのは解るが、何故にわたせせいぞう!とか思った。後半は駆け足でなんとか読んだ。疲れた2025/01/28

mim42

14
書評集の体ではあるが諏訪哲史の文学論のように聞こえた。言われるがまま耳で読んでみる事に努めた。常識人的な民として生きられない或いは、「向こう側」で生きる人が吐き出す言葉こそが文学だ、という印象を持った。小説成立に必須な三要素は「物語」「詩性」「批評」であるという諏訪の小説論は、「物語」しか持たない売れ線小説を徹底的に見下している。論調は終始ペダンチックでストイックで有無を言わせぬ圧はあれど、不思議と押し付けられている感じはしない。嫌ならスルー可能だ。口語では見ない言葉遣い多いが音韻最適化の為には必然なのか2025/02/10

まさ☆( ^ω^ )♬

7
気軽に読める書評集ではなかったが、知らなかった作品がたくさん紹介されており勉強になった。あとがきによると「批評集」との事で難解な箇所も多々あった。それでも、知らなかった事を知れる、こういう書評集は一読の価値はあると思った。持ってる本も何冊かあったので、読む時はまた本書も併せて読んでみたい。2024/12/20

うさぎや

7
短いながらも深く静かに刺さってくる書評集。まさか萩原恭次郎を取り上げてくれるとは!2024/12/18

ももいろ☆モンゴリラン

3
『悪徳の栄え』『悪の華』『ユリシーズ』やっぱ読んでみたいな。『失われた時を求めて』も覚悟を決めるか…。知らなかった他の本も食指をそそられる美文に彩られた100冊。ラストを飾るのはナボコフ『ロリータ』。大満足。美文を美文が紹介していて大変ごちそうさまな本である。2025/02/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22268956
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。