内容説明
日常と隔絶された新吉原廓内が彼岸、俗事にまみれた日常を送る廓外が此岸とするならば、双方の間をつなぐ、吉原大門の手前―五十間道はまさに「狭間」。出版人として独立したての蔦屋重三郎と菓子職人を目指す義妹・おなつ。五十間道を舞台に、人の温かさ、人生の切なさ、ほろ苦さが心に沁みる傑作書き下ろし時代小説!
著者等紹介
澤見彰[サワミアキ]
1978年生まれ。埼玉県出身。2005年、光文社の新人発掘企画「KAPPA‐ONE登竜門」より『時を編む者』でデビュー。以降、ファンタジー作品や時代伝奇作品など、幅広いジャンルの作品を発表。近年は、本格時代小説を手がけ、その筆力で好評を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶっくlover
4
狭間の子というタイトルから、もっとオカルト的なものを期待していたが、違いました。吉原と、門の外ではあるが吉原に付随している場所、吉原五十間道。吉原の遊女達を食い物にしているという意味では、吉原の遊郭と同じ。だからこそ、吉原を守りたいと思っている。主人公はなぜか蔦重の義妹という設定。2025/10/05
まゆこ
4
★★☆☆☆2025/03/12
さくら
0
今年の大河ドラマの舞台となる吉原の入口にある五十間茶屋の軒先で拾われたおなつの目を通して見た、美しくきらびやかな、そして暗く恐ろしい吉原を描いた小説。色んな事件が起こり、後半はスリリングで一気に読み終えました。2025/03/05
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