河出文庫<br> 西洋人の神道観―日本人のアイデンティティーを求めて

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河出文庫
西洋人の神道観―日本人のアイデンティティーを求めて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309421001
  • NDC分類 170
  • Cコード C0195

内容説明

日本人は無宗教だとよくいわれるが、現在でも多くの人が正月には神社に参拝し、お盆には先祖の暮にお参りをする。日本人にとって、神道とは何か。明治以来、西洋人たちがどのように神道を理解したかを追究し、国際的視野から読み解く。フランス語版を著者自ら増補改訂した決定版。第14回蓮如賞受賞。

目次

話の前に 教養学士の遍歴、比較研究者の閲歴―アイデンティティーを求めるとはいかなることか
第1話 明治初年の民法論争―フュステル・ド・クーランジュ『古代都市』を介しての日本発見
第2話 祭りの踊り―ロティの異国趣味の日本とハーンの霊の日本
第3話 死者崇拝と祖先崇拝―アラン、フュステル・ド・クーランジュ、穂積陳重、ハーン
第4話 ハーンとクローデルの日本の宗教発見―地蔵、地霊、杉並木、神道
第5話 富士山―山部赤人、ハーン、明治天皇、市丸利之助、クローデル
第6話 漢文化と日本人のアイデンティティー―白楽天の受容を通して
第7話 樹に霊はあるのか―ハーンのマルティニーク体験と日本体験
第8話 宗教の混淆―信仰の俗信の中にも生き続ける
第9話 グロバリゼーションと表裏をなすクレオリゼーション―ハーンの先駆的考察の今日的意味
第10話 神道の行方―英語化する地球社会の中で
付録『夢幻能さくら』

著者等紹介

平川〓弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。フランス・イタリア・ドイツに留学し、北米・フランス・中国・台湾などで教壇に立つ。『小泉八雲 西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞、『ラフカディオ・ハーン 植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞、『アーサー・ウェイリー『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞、『西洋人の神道観 日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nobi

46
明治二十三年伯耆の国の月明りに照らされた境内の盆踊りをラフカディオ・ハーンが書き綴る夢幻の世界の如きシーンが心に沁みる。消えかかっていた情感が呼び覚まされるよう。大正十二年関東大震災直後逗子で再会できた娘を両腕に抱いたクローデルに見えた富士山は孤高で静謐。昭和二〇年八月硫黄島に向かう第二七航空戦隊司令官市丸利之助が詠んだ遠ざかる富士は凛々しく切ない。既存概念で神道を語ろうとする論考は退け、世阿弥とダンテ等古今東西の文化文芸を俯瞰しつつ「半ば無意識の中に生き続けるプリミティヴな宗教感情」に触れさせてくれる。2024/08/21

バルジ

3
専門的な神道研究から見えてこない「神道」の姿をラフカディオ・ハーンやポール・クローデルといった西洋人の視点を主に著者の個人談を混じらせながら浮かび上がらせる名著。著者は神道の特徴を①祖先崇拝②自然崇拝③天皇崇拝の3点に纏める。これらの観点をハーンやクローデルはどう見たか。彼らはともに日本にある「宗教的」な空気感を敬意を持ち興味深く観察する。彼らの筆は同時代の日本人よりも雄弁である。世界ではグローバル化をめぐる相克が絶えない。日本の立ち位置を相対的に見つめる本書は貴重である。2024/05/26

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