内容説明
うまいとはこういうことか 胡瓜揉み―蝶ネクタイと相撲を愛した、江戸っ子名エッセイストの、けれん味のない食と酒の思い出。酔って寝た翌日は、ゆうべのことなど一さい思い出さないように努めるべきである。どんなに醜態をさらしたのであろうと、それも消し去りがたいわれわれの人生の一齣ではないか。といった名文・名人生論の数々。
目次
心太・ラムネ・氷水
秋茄子・さんま・新芋
おでん・燗酒・うどんかけ
浅漬・天丼・チャンコ鍋
鉄ッちり・蒲焼・山の芋
ラーメン・カツレツ・ライスカレー
寒鰤・寒餅・寒玉子
みつ豆・甘酒・桜餅
辣韮・うに・蟹・茗荷汁
蚕豆・たけの子・茶の香り
ゆく春や栄螺はまぐり花菜漬
お酒のこと
私の酒のすべて
酒の上
酔人の弁
蟋蟀とシャンペン酒
禁酒の弁
正月・酒・女人
酒飲み学教授
二日酔いのなこうど〔ほか〕
著者等紹介
高橋義孝[タカハシヨシタカ]
1913年、東京生まれ。ドイツ文学者、評論家、エッセイスト。東京帝国大学独文科卒。北海道大、九州大をへて名古屋大学教授。著書に、『森〓外』(読売文学賞)などがある。好角家で、横綱審議委員会委員長も務めた。1995年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。